あなたはわたしの誇りと母の声 やさしい呪いに抱きしめられ
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ファミレスでちょっと奮発大人気メニューを避ける昨日フラれて
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条幅へ初のチャレンジ手本とは似ても似つかぬ十四の文字
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目のかすみ、動悸、息切れ、しわ、たるみ 僕らはそれを老いと呼ぶのさ
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まるごとのあなたを愛す believe というより believe in の恋情
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いやがらせ? 公共料金 ひきおちぬ WEB登録 メールもきたのに
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いたがりで ぶつからぬよう さけている ふわっとよける このままにげきる
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コンビニの「韓国風」の菓子パンは遠くなりけりクーデタの夜
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誕生日晩ご飯のリクエスト 本当にいいの?カップラーメン
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はらはらと 白き山茶花散り落つる 真白き冬に 季節は移る 
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息白し師走の朝に落ち葉踏む寂しき音色秋残るなか
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師走月 忙せわしき時期は まだ先と ゆっくり歩く 温し冬の日
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午前四時 木々の会話に 耳澄ます 葉を落としては 冬に備える
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フリーザー ドアが開いてて 全部溶け 泣く泣く処分 強制リセット
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経済の 損失だけじゃ ないんだな 電源落とし フリーザー撫で
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眼球を取り出しポチャと水に浸け装着したい程ドライアイ
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夢を見た仕事のミスの夢を見たもう辞めてるから起きてまた寝た
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こだわりと思い切りとの尾根に立つ 今日の牛丼豚汁とする
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週末は寒波や遅れて師走かな朝窓結露のつかぬ暖かさ
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情け無い 貴方がそこに いる事に 目を背けるは 恥じらい隠す
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模様編み 目数めかず声出し数えつつ 話しかけるなオーラ出しつつ
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自転車の帰り道では歌いたくなるよ十二の時からずっと
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べた凪に 平気で石を投げるやつ 壊したくなる おれをみないで
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読み終えぬ図書をポストに返すとき真冬の空へため息ひとつ
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過ぎてゆく時の速さに溺れぬようきみを楔と定めていたい
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赤い糸辿たどって行きたい冬の朝 300kmも離れた貴方
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福山雅治がいるならいいか残業0時の帰り道だが/師走四日・五日?
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パタパタと 軽くなりたる カレンダー 色なき風に 急かされて冬
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今日の君茶髪に変えて雲雀なり飛び去る君の予感がよぎる
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年の瀬に 雑踏の中ホーム立つ 新幹線は 君待つ街へ 
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