香取ななや
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短歌がわかりません

白い息吐いて目を見開く落丁本のように変わる季節
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剥製標本にして忘れたいことも留めてしまえる短歌
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愛してくれていた形跡霰にして投げ付け離れてくれない
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色を持てない時期にしか行かぬ町 風で寄り集まる金木犀
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受け取った重み抱え恨み言消していくエジソン自尊心
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揺るがずに夏の青空 家と父佇み手を振り小さくなり
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待てないくせに久しぶりのネイル右の薬指だけうまくいった
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昨日の分もまとめて薬飲むような日常を積み重ねる
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見つけた正解を歯車の流れに乗せ行こう友よさようなら
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みなで唱える異郷の名 あなた迎える人にも挨拶したい
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あの音を真似て呼ぶ君の名 はたと嬉しそうに聞こえる我の名
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合わせて買ったイヤリング晴れの日に家でお休みしてもらったんですう
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部屋から出ない間に見なくなった猫勝手にたまちゃん
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細く弱い舐められるようなものになりたくないと紅引いて知る
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衝動で街に描く星座 歩いて繋ごう私の生活
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雨の日にふくらむタイプの髪の毛かわいいでしょかわいいでしょ
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狭い道で差さなくていい程度の傘 大通りへでるやいなや
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環状線の速さに流れていった私の短歌ほなさいなら
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左手とスカートがるんるん揺れている人雨を弾いて去りぬ
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ギャルが推してるグロス塗ったらあーしもギャルになれっかな私
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祖母の顔の白い布めくりたかった私は瞼にタオル乗せる
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喫煙所からカンカン煙草を吸う人にだけ分かる信号
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はははと言えぬあの星の歌はなに きこきこくるくるあるのかららら
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バス停の柱をつたう水流はいつからいつまで雨でしたか
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使わない倉庫の灯りを見かけ踏み出したら夕日 すぐに消える
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駅行き交う人から金木犀 咲いてる場所を他に知らない
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途方も無く長い道の遠くまで来てしまったことも疑わしい
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まなこに映してみたいあの世 あ、死んでんのか、と叩く太腿もなく
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虚空へ向けたナイフを見据える 重さが宿るまでそうすることに
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言葉を覗くと見えるあなたの微笑みが好きで私もついていく
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