Utakata
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香取ななや
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短歌がわかりません
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蝉の声を聞くたびに架空の九十九里浜をよぎるよしこさん
5
メロンパンの入った袋ふりまわす 嬉しくてついぶんぶんうふふ
9
おにぎりは家で握ってもコンビニで買っても価値は同じ横軸
6
町の中金木犀が香っている ハンドクリームよりこっちがいい
11
目を閉じてすぐ横たわり手を組んで今日を寝かせるぬくい棺桶
9
フリクション半身残し手帳に留まる 殺人事件のよう
5
10月に申し訳ない気持ちだけ カーディガン着て汗をかいてる
10
天国と地獄どちらも死ぬことを恐れただれかの二次創作
7
黒い服お供物とこの脚で向かうお前の愛への返事
6
サウスポー?そう訊いてきた思い出に私の関西弁など無い
6
せめて無であれと願うのは酷だろういつかの町に私ひとり
8
父が入るはずの空洞 母の涙で愛が分からなくなった
6
墓参り ひと月ずらし今更な秋のふちにて嗚呼反抗期
11
お前の死 手にしたままに佇んで 脚を動かすさらばも言わず
9
階段を雪崩のように降りる人東京駅にて死にたくなる
6
ホウと灯し語尾を流れたひかりの軌道 あなたの声で歩ける
5
服を仕舞いきれない衣替え季節の変わり目とカバディカバディ
6
イヤホンが私の聴覚を変えていく速度についていけない
7
すきま風吹く歌人を詰められた街で聞かない響かないから
5
にゃあんの声 主は見当たらず目を凝らすほど猫好きではないため
5
夏だった秋の空から光降り冬のなりかけ 背筋を伸ばす
8
白い息吐いて目を見開く落丁本のように変わる季節
9
剥製標本にして忘れたいことも留めてしまえる短歌
7
愛してくれていた形跡霰にして投げ付け離れてくれない
4
色を持てない時期にしか行かぬ町 風で寄り集まる金木犀
9
受け取った重み抱え恨み言消していくエジソン自尊心
5
揺るがずに夏の青空 家と父佇み手を振り小さくなり
6
待てないくせに久しぶりのネイル右の薬指だけうまくいった
6
昨日の分もまとめて薬飲むような日常を積み重ねる
5
見つけた正解を歯車の流れに乗せ行こう友よさようなら
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