香取ななや
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短歌がわかりません

つやつやの爪が嬉しい手をひろげ寝転びながめむらもうっとり
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浴槽の温度が熱いか冷たいか忘れるけど十月下旬
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通信を待ち望む船があるから文字を覚える消えないように
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ホイップを乗せてチョコソースかけてくちづけコーヒーが始まらない
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残されたひとりの部屋で倒れてる 時の流れをとなりに置いて
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靴下が 靴に置き去り抜け殻は空気を含み歩いて行かぬ
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うらおもての無い人とは多面的な人もそこに含まれますよ
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味付けのちょうど良い回 珍しいですよ野菜炒めではかなり
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黒はやだリュックが欲しい黒はやだ 生活に均されてしまうよ 
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蝉の声を聞くたびに架空の九十九里浜をよぎるよしこさん
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メロンパンの入った袋ふりまわす 嬉しくてついぶんぶんうふふ
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おにぎりは家で握ってもコンビニで買っても価値は同じ横軸
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町の中金木犀が香っている ハンドクリームよりこっちがいい
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目を閉じてすぐ横たわり手を組んで今日を寝かせるぬくい棺桶
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フリクション半身残し手帳に留まる 殺人事件のよう
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10月に申し訳ない気持ちだけ カーディガン着て汗をかいてる
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天国と地獄どちらも死ぬことを恐れただれかの二次創作
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黒い服お供物とこの脚で向かうお前の愛への返事
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サウスポー?そう訊いてきた思い出に私の関西弁など無い
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せめて無であれと願うのは酷だろういつかの町に私ひとり
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父が入るはずの空洞 母の涙で愛が分からなくなった
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墓参り ひと月ずらし今更な秋のふちにて嗚呼反抗期
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お前の死 手にしたままに佇んで 脚を動かすさらばも言わず
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階段を雪崩のように降りる人東京駅にて死にたくなる
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ホウと灯し語尾を流れたひかりの軌道 あなたの声で歩ける
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服を仕舞いきれない衣替え季節の変わり目とカバディカバディ
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イヤホンが私の聴覚を変えていく速度についていけない
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すきま風吹く歌人を詰められた街で聞かない響かないから
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にゃあんの声 主は見当たらず目を凝らすほど猫好きではないため
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夏だった秋の空から光降り冬のなりかけ 背筋を伸ばす
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