うるとら凡人
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関西在住のいい加減オヤジです。どうぞよろしくお願いします。

人生はアナログだから「まあいいか」それがあるから味があるらし
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ヒョウ柄のバンドに替えた腕時計少しだけれど妻若返る
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命なき物にもこころあると思う共に過ごしたやさしい時間
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特別に意味はないけど何となく昔住んでた社宅を見に行く
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カメムシとセミとが同じ仲間とは セミらはそれを認めているか?
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共にいるただそれだけで親孝行 子らが離れて初めて知った
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二人して花火見ているどちらかがいつか残ると考えもせず
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同級の彼女が観たいと言ったのはボクの知らない大人の映画 /『カサブランカ』
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スコップにくっついてきたありだけどおまえ帰る道は分かるのか?
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ご機嫌に口ずさむ歌 途中から歌詞が分からずふんふんふんに
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一つずつ静かに落ちてこの夏の思い出刻む線香花火
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帰り着く家の明かりがほのぼのと今日の終りのうれしい時間
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大きくて華やかな花 小さくて目立たない花 みな自分なりに
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夜の華 笑顔で紡ぐ淑女らのはかない恋は嬉しく悲し
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妹がトラに食われた夢を見てやさしくなった翌朝のオレ
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夜が明けて身に沁みとおる日の光 今日は何かが変わると思う
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雨上がり待ちくたびれた蝉が鳴く時を急いで命燃やして
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居酒屋のひとり女子のかっこよい頼むメニューも俺等と違う
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しっぽりとキタの新地の夜は更けて 酒と笑いと男と女
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花を見て今日がやさしくなっていく明日も花を見ようと思う
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始発駅 朝の車内でほっとするいつもの席のいつもの顔に
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この花が美しからず あなたからもらったものだから美しい /『詩経』の「静女」から
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妹のあらすじだけの感想文直してやった遠い夏休み
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泣き疲れ座ったままで眠る子の頬の涙が乾いて光る
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コガネムシお前は絶対許さない葉は穴だらけ根はスカスカに
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上代の男女が詠んだ恋の歌 今の我らと何も変わらず /『万葉集』の歌
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悠然と我もなりたし花のごと物言わずとも人を励ます
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道ばたのハトが何気に距離をとる こちらも横目で睨んで通る
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私へのあなたの気持ちはただの「恋」 私の恋は、悲しみの「孤悲」/『万葉集』の「恋(孤悲)」の表記から
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二回目で角砂糖抜き覚えられ早や常連になった気がして/丸福珈琲店にて
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