刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

豆の香の木綿豆腐は堅くあれ もさり武骨な益荒男ますらをの味
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ただ一つ単身時代の習慣で ハンカチYシャツ火熨斗ひのしする俺
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「社としてはやってます」感丸出しの ストレスチェックに鼻白む俺
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辞めどきか梅雨の晴れ間の束の間の 蝉鳴く前の夏の静けさ
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紋次郎 念仏の鉄に藤枝梅安 サンダース軍曹 ヘンリー少尉
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アイコンをイーストウッドに換えたのは ブロンソン氏にタメを張るため
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齢老いて他人ひとに股ぐら任すより 砲弾たま受け飛び散る最期がよいか
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おっさんよ「納豆記念日」よく詠んだ 歯の浮く本歌に一石投ず
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嗚呼かゆし陽に晒されば必ずや 日光湿疹この夏もまた
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嗚呼小事またも瞋恚が襲いくる 怒れば苦しみ増すばかりも
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子供の頃のアルバムにしがみつくのはもうよせ老友 汝これからまだまだ生くるぞ
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視る者と視られる者の交錯を 覗きて記す箱男の壁
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陽の害を男も避けよと日傘せど いかに涼とてスカートははかぬ
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朋輩の目線をそっと窺いつ 男の日傘足ばやに行く
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この夏の流行りならむと胸張るも 男の日傘顔隠しゆく
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児の増ゆる昭和の頃のあり様を 児の減る今の範とせぬかは
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児の増ゆる南の国のあり様を 児の減る国は範とせぬかは
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犬猫を殺して喰えば罪ならむ牛豚鶏はさまで言わねど
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自らの糞を喰らいて回り生くユープケッチャの夢見ゆるあさ
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きずなとも家族かぞく仲間なかまとかまびすし 独りで居るがそんなに変か
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人の和に入るも入らぬも人のまま 椋鳥もよし百舌もまたよし
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