刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

八戸に四年よとせ住みたる俺不勉強 「稲木」彼の街救いたるか(空襲がなかった理由今知る)
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大人女おとめらよ「光」をなぜに好感す 現代いまの不倫は容赦せぬのに
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「今日やるべきことをやるだけ」と横綱 よっこらせ汗拭いて俺も会社へ
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真昼どき潜んでいるのかブロンソン 撃ち合いならば加勢するぞよ
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パリオリパラリン 言いづらい アララカタブラツルリンコの上句か
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寝苦しく夜中に何度も目が覚める 貞子と伽椰子が出たら嫌だぞ(平成の名作)
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恐ろしや妻の寝言は黄泉の聲 憑り代の口 俺を責めるか
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キリコ観て「夢の解き絵」とするならば それではただのクイズに堕ちぬ(キリコ展行ってきます)
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車窓に見ゆ燐寸マッチ箱のよな家々の どの一つさえ我は届かぬ
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飯物めしものを肴にするは酒家の恥 亡父の戒め今日は破りぬ(お稲荷さんも食べ)
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塩豆に牛の塩漬けコンビーフ塩玉子 お稲荷さまも肴に加え
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隣席に誰が座ろうと俺は呑む 走る居酒屋しんかんせん 四合の清酒
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蝉や雉 奇妙な感性面白き フォローに付くはカウボーイ二人
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愛用の桜井漆器の赤酒椀 車輌揺れても酒はこぼさじ
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やれ帰らん愉しみ居酒屋新幹線 今日の肴はコンビーフと豆
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金沢のビジネスホテルは満室で 能登の人多く泊まらむ二次避難
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美女降りてなぜか気楽になった俺 金沢までの残る半時
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あれ残念 美女は富山で降りちゃった 戻していけよドリンクホルダー
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新幹線美女の頭傾きて もう少しで載る俺の肩の
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七月の新幹線は満席で 周りは遊びか俺は仕事だ
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新幹線蒸れ靴脱いで足組めど 美女が隣じゃ遠慮しようか
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新幹線とにかく寝るぞ長野まで しかし気になる隣の美女が
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日本橋朝の七時で既に蒸す 汗に湿りしころも替えたし
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上高地かの地こそ浄土ならむ 小なる白蛇 沢泳ぎおり
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蝉焼いて醤油つければ旨いとさ 脱け殻素揚げに塩ふれ大人女おとめ
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ベランダに蝉仰向けに俺を見る まだ生きてるかもと思うと さわれぬ
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ベランダに蝉仰向けに硬直す 複雑な造形 透き通るはね
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どぜうは泥の子土の味 湖沼の精を疲者に与えよ(猫は食わんでしょうな)
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魚籠のどぜうとは野趣あり旨し 鰻なんぞはおこちゃまの食
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金沢でよく行く居酒屋カウンター 山椒香り立つどぜうの蒲焼き
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