チョコレートミントアイスクリーム
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チェンソーマンの映画を観ました。レゼが好きです。

ゆですぎたパスタにいれたたくさんの塩は昨日のなみだの墓標
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洗われたばかりの猫が全身をこたつでのばしている現象
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洗濯機 ヘアピン パソコン 恋のうた わたしの生活たつきにあなたがやどる
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月へ征くあしを踏み出す影にすら若葉が芽吹く うさぎがわらう
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わたしたち肌色ひとつで透明になる おなじ血潮をもっているのに
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花が咲くのはいつ頃だろう いにしへのみやこに咲いた花の蕾は
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ひらがなを辿る道すじ 指先で千年前のことばをなぞる
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時経ても言葉があろうはずもなく おかえりなさいに代わる花束
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いなか道緑めいてはれやかに うぐいすの声はやうやう近く
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帰りにさシュークリーム一緒に食べようね 最後の最後 ひみつの寄り道
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わたしだけ知ってることにしてほしい レンズを通さぬあなたの笑顔
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寒空の三角形をなぞる指 他の誰にも見せないでよね
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恋の歌を教えてくれた 教科書に書いてなかったピンクのリボン
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君に降る祝福がほら花となり 花束となり 今日の日をゆく
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諦めぬこころを教えてくれたひと こころに未だ咲きつづける花
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一番でなくてもいいという朋も だれかの一番になれなかったのだと
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晴天の過ぎ去った過去をおもう日は きっとてのひらに花束がある
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変わらない温度のままの指先で 「ばかだったな」と言われたかった
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もし僕が明日死んだらどうしよう きみの涙は何色だろう
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鍵盤をポルカのようにきみが踏むリズムがミモザの花束になる
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この道が地獄につづくというのなら運転席にはわたしがすわる
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しあわせを願うあなたのまなざしは 遠いアテネの炎に似てる
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ポケットに平和ピースがあったあの人は きっと老後にパンケーキ焼く
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もう眠い なんてころころ目を閉じるきみの眦はバターのようで
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渡り鳥昔のままに君はうたう 今でもずっと自由であると
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南から春のにおいを携えて 旅してきたの東京日和
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すこしだけ季節を先取りしたような やわい肉球萌葱のにおい
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かたちなきわたしのいのちは一筆で さんじゅういちじの言葉にやどる
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ああどうかカムパネルラよきいてくれ 祈りの星が確かであること
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ギリギリでなんにもしたくないが勝つ 勝ったものから布団に入る
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