チョコレートミントアイスクリーム
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わからないなりにやっております。

ひとりきり鯨はうたうというけれど私たちだって同じじゃないの
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一年半ぶりかな今はどうしてる きみの面影忘れた頃に
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夜がもう知らないうちにやってくる 明日は満月パレードがある
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興味ねえ〜 きみの彼氏のことなんて ましてや指輪のいきさつなんて
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ふた文字の言葉を君におくります ひとりよがりの恋のあかしを
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渋谷駅 きみの飾られる額縁を直視できない僕はなんなの
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地下鉄の電車を待ってる五分間 隣の君が遠い気がした
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ちいさくてかわいいきみの肉球がずっとあたたかであることを願う
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赤い果実ぷつりとつまんで味わって 冬のうれしさここに一皿
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お天気が右往左往としているの 嫌なことでもあったのかしら
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ホッカイロにぎって歩く道すがらしだれ梅の香 春のはじまり
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「嫌い」って言葉をオブラートに包みお菓子と混ぜたものがこちらです
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春に降る桜は雪のまねをしてひとりで溶けてゆけたらいいのに
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ワンコインでお釣りがもらえる 幸せの代わりに脳を麻痺させる薬
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幸せを謳う仔猫が哀れなように 宇宙そらから見えるわたしはどうか
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耳ざわりのいい「嫌い」はよしてくれ ファッキンベイビー調子はいかが
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あの人が作る歌って結局は性交渉のことばっかじゃないの
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インターネットミームで踊る猫よりも俺とナートゥ踊りませんか
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あ〜らやだ 猫ちゃん今日もモッチモチ 小麦みたいな匂いもするし
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秋口にあんたが桜の木の下に埋めてたアレが今朝孵化したよ
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好きですと素直に言える口ならばいまごろ歌はよんでもいない
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もうずっとハグしてキスしていたいかも 銀盆の上の好きピの生首/サロメ
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冬の夜はいつもガラスの匂いがする ホットココアの記憶とともに
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夏空はいつもラムネの色をしてわたしの目にはひかりが映る
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永遠にやりなおせない青春の傷はいまでも血を流してる
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こないだまでぴったりだったスニーカー 捨てられぬままのナイキを抱いた
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空に降る雪が梅から桜へと移り変わった先のひととせ
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低気圧 鉄扉の如きまぶたがもう持ち上げられずおやすみなさい
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無人島に持ってゆくならヘリだけど地獄につれてゆくなら君だ
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まえあしをいつも布団から出すきみがまんまるになる気温は五度
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