Utakata
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チョコレートミントアイスクリーム
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わからないなりにやっております。
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だれしもが特別でなくなったから私は私の椅子をつくった
7
骨だけになったあなたを抱きしめる いこうふたりのニライカナイへ
4
常ならば寄り付かないのにミーティング中だけ邪魔をしてくる愛猫
10
冬のにおいを肺腑のすみまで吸いこんで夏のおわりまで涼しくいたい
5
たまご落つテフロン加工のフライパン 夕刻六時のブルーグリーン
4
母の名を紙に書くたびふと思う名前にこめた愛のかたちを
12
サイゼリヤのメニューをながめなに食べよと話せる仲のひとになりたい
11
わたくしの心はお弁当じゃないの あたためなおしは受け付けません
9
深夜
2
時誰にも言わずにコンビニに行ったっていいわたしの人生
11
愛しい人を
妹
(
いも
)
と呼ぶならロードオブザリングの指輪も妹なのだろうか
5
平和のために上の句捧ぐ
2
だきしめたちいさくなったきみの骨 遠い昔の約束果たす
8
さいきんは乳製品をとるたびにおなかが痛いの恋かもしれぬ
5
いつまでも寝ないでいると耳鳴りがよいこは眠れと囁いてくる
7
もしかしてあの悪役が女の子だったら悪役令嬢だよなあ
3
かわいさとうつくしさとを身に纏いきみは輝く舞台の上で
6
「どこまでも一緒にゆこう」「地獄でも?」 きみは天国わたしは地獄
7
結婚も子を持つ勇気も恋もなくただ人生が過ぎゆくしあわせ
12
わたしからあなたにおくるプレゼント あなたを泣かせたあいつの不幸
3
鏡越し花のまねしたわたしたち はじけるソーダと真珠の空似
5
ずいぶんとレトロなフォントの看板に惹かれてしまうおとめの亡霊
6
好きな花をたくさん束ねて渡したかったんだよね今日は命日
6
帰省せしわたしを迎える人はなく作り置きされたカレーがある愛
11
来年の今ごろわたしはどうやって生きているのかおそろしくある
9
空腹を自覚できているしあわせとかなしさだけの天秤がある
6
やわらかでましろいパンのまんなかに鎮座するきみカツサンドという
7
ひるひなか八度の気温と曇り空 猫はこたつをいったりきたり
8
声を掛けたいけれど掛けられぬ謎多き君は「眼鏡の男の子」
5
オーロラのリボンをおひとつくださいなお代はわたしのあばらのオパール
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ねむたげに瞼もひらかずわたくしの小指をなめる猫は八歳
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