Utakata
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月夜ぼたん
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ただ歌を詠むことが好きなおばあちゃんです。よろしくお願いします。
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「元気なの?」声をかけたい人のいて 言えずに黙る 後ろの正面
9
満員の 電車に乗せた 思い出は 鞄のなかで熟成してる
5
ありがとう 一つ「いいね」に 笑顔来た 一つフォローに 寿命がのびた
9
起きなくちゃ 行かなきゃしなきゃ 始めなきゃ ドミノの日々を 我愛すなり
6
長い時 経てば気づくよ 悪いこと そうでもなかった むしろ良かった
4
雪が降り あのこどうしているのやら ストーブの芯 赤々と燃ゆ
10
満天星
(
どうだん
)
の 朱色の消えた 冬庭に 真白き霜の 縁取る椿
4
雪が来て あの日の記憶 連れてきた 私の贅沢 季節のメモリー
4
真夜中の トイレは辛い 何で二度? 思い直して これも筋トレ(悲しき高齢者)
8
スーパーに 入ったけれど 何買いに 来たのか忘れ メモも忘れた(悲しき高齢者)
6
辛いとき 空に救われ 教えられ 雲は私の友達だった
7
文を書く 本を読むこと 減り続け 知らない街の知らない人に
5
星達が 山々落ちる頃に 空 さやけく深く 宇宙を語る
6
沖縄の 結婚式は 両親も アロハで参列 海の青さよ
7
日だまりに 幼子の声 同化して 吾の幸せは ここに留まる
5
白湯片手 朝焼け見つめただ座る 静かさの中今日が始まる
18
気遣いが 負担なること 知らずいて 自己満足の 薄さの悲し
4
意志ありて 背筋の伸びし 人であれ 心はいつも そうささやけど
4
山の上 ちょうどよい月 転がりて 冬が近づく 今日から師走
6
「お尻をね ストーブさんがかじったの」孫のお尻の 火傷の赤よ
7
体から ホントの心 取り出して ちょっとつねって 両手で包む
7
あんなこと こんなことあり 今日終わる やっぱり今日も幸せだった
9
炊き立ての ご飯の白の輝きて 明太子の赤 寄り添う朝よ
11
十二月 雨の降る日は 膝掛けと 紅茶でゆるりと 時間楽しむ
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泣きながら 破った写真をユーミンは つなげたけれど 私は捨てる
22
始まりと 終わりがあって その間 一番大事 丁寧に
生
(
い
)
く
9
シルエットロマンス 昴 ダンシングオールナイト で 愛は勝つ
4
四歳の発表会はたぬきさん ごほうびに買うピカチュードーナツ
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クリスマス合わせてやります忘年会 ノンアルビールの付き合い軽し
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歌のため 言葉探して旅に出た 空 海 山へ時間も越えた
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