可惜夜
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あたら‐よ【可=惜夜】
明けてしまうのが惜しい夜。
noteはこちら→https://note.com/ukmako
作った順番通りに短歌を投稿しているので、季節感のないものが散見されると思います。

春先の曇天の雲みた後で手先の冷たさ温めてね
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爪の色ピンクがモテると言うけれど好きな色は寒色系さ
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母親のあんたは男運ないからねその言葉から逃れられない
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好きなひと一番決めなきゃいけないの?やっぱりいいです我慢するから
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死ぬなよと簡単に言ってくれるけど生きるのとても辛いんだからね
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授業中キーボード打つ指先にどうしても恋をしてみたくなった
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無機質にリズムを持った建物の灰色に光る地下の階段
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ガタガタと揃わぬ爪を伸ばしつついつになったら綺麗になるのか
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学生の頃に戻ってみたいなと今更思う春先の曇り
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セーラーのスカーフ結んで鏡見るそこにはいつもの私が見える
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うとうとと船を漕いでるその合間知らぬ間に増える短歌のスタンプ
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正しいとか間違ってるとか言われても自分が好んでしたことだから
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学生の稼ぎを全て飲食に酒で溶かしたいい思い出だな
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卒業後大学に来て思うのはあの頃は皆若かったなと
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久々に短歌を作ってみているとぶわっと溢れてどんどん零れる
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明日昼にあなたと分かれてそれからは何を考えどう生きるのか
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痛いのも苦しみも全てくださいとめてほしくて言ってみてる
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寒いのと寂しいのと眠いのと全部併さる別れの春夜
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懐かしい白地に赤帯携えてゆっくり走る奥能登のバス
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あれっきり連絡とってないけれど今あなたの目に映るのは誰
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しいのきのつがいを見つめ奏でるは一音のピアノ心に響く
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伸びた髪見てみたかったと言わせたくてたまに投稿気づいてるかな
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ボサボサと乾かしたての髪を掴むいつになったら綺麗になるのか
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ここで降りる目くばせをして見つめると本当にこの意味通じてるかしら
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待ち合わせかじかむ指先見つめればコーンスープを渡してくれる
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窓の枠ペンキを塗って飾るのは クラゲのような澄んだ青色
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眼鏡屋の退店の時お見送り本当にそれ必要なのか
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授業後の待ち合わせ場所現れていい匂いだと君が褒める
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吊り革の移り変わりを楽しんで丸から三角次はどうなる
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バスめぐり懐かしいなと目をやるとそこに在るのはかつての住処すみか
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