Utakata
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らいおん
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白木蓮の重なりに逝きし人の
面
(
おもて
)
映りて 澄みたる
彩
(
いろ
)
に心鎮まりぬ
18
朝方の夢に追われて庭に出ず
一叢
(
ひとむら
)
の水仙ありて
呼吸
(
いき
)
ととのひぬ
15
カレー鍋かき混ぜつつふと覗き見れば 混沌に踊らされし我の見ゆ
11
この身吹く風の音が聞こえる そうかそうなのか 友の逝きし夜
18
深夜の稲妻 菜を刻む刃先に落ち 雨は胸に川と流るる
10
桜メール既読つかぬまま
去年
(
こぞ
)
の春 長き
空
(
くう
)
の胸に
桜
(
はな
)
や咲くらん
13
夜更けて車椅子より手を伸ばし 彼岸の
夫
(
つま
)
の裾に触れけり
12
スマホ繰る指先より伸びし糸 地球の裏の愚痴を手繰りて
14
すれ違う人みなマスク 顔かくし心隠して己閉じ込め
16
呑み込んでしまいたい香りの壺 あのひと わたしに気づくかしら
7
物陰の沈丁花憐れむにあたらず その香りの主張 我と
違い
(
たが
)
て
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