Utakata
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ひな ろくろう
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文語旧カナでしたが 口語自由律風なものも詠みたいと思っています
叙景 叙情 叙事とありますが 政治事はあまり受けませんね 茂吉 佐太郎が好きです
あとは方代 比呂志 誠夫 などです
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喧しく枝移するヒヨドリも見えなくなった葉桜の山
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旧歌人らはサンデーモーニングと同じ考えが多い 世間とは違う
2
平等や平和人権ことさらに言うは怪しい「悪魔は天使の顔をしている」
5
波来れば波に浮かびて漂へる水際にをりし一羽のかもめ
6
公園の桜 風がないのに花びらが落ち何かが去っていく
7
安酒はそれなりにして味せぬが数合飲みて二日酔ひする
4
手に持ちし缶コーヒーを床に置き若者駅に降りて行きたり
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一皿が100円と云ふ寿司のネタぺたりとシャリに乗りて目の前
5
夕焼けの中まぶしげに吾を見る子犬にエサを一つ与へぬ
3
気がつけば子供ら女房われもまた右手で箸を使って食べる
1
洗顔の終はりし後の耳たぶに真珠の如く水滴さがる
8
毎年のことだが桜が満開になると鵯がきて騒がしく鳴く
2
暗闇に目覚めてをれば紋白蝶生れてひらひら舞ふではないか
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シャッターの張り紙みれば六十年続けしそば屋閉店とある
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雨の日だが4時になった傘さして犬と散歩に出よう桜も咲いている
4
池の面にかいつぶり一つ泳ぎてい潜りては浮く遊びのごとく
2
公園の椅子に腰かけ酒を飲む池の氷に鶺鴒はしり
5
氷面の割れ目の水に上空を飛びいる鳩がときどき映る
4
満開の桜の陰で鳴きながら愕ごと花を落とせるは鵯
2
桜は雨の日に見るのを好む幹くろぐろと花がきわだち
3
職業は何なんだろう擦れ違う老人の頭がモヒカンである
6
若き日の面影のこるジャニーヌはバイオリン弾きて二の腕太し
1
十二年目の震災日メトセコイアの頂上に鴉のおりて鳴く声ひびく
2
波の間を漂ふクラゲ羨しかり覚めざる夢を見つつ浮きゐて
5
ドラキュラでない私は朝昼晩イヌを引き連れ太陽にあたる
6
川岸の杭一本に白鷺が立ちゐて風に吹かれて居りぬ
6
車を売った ぽっんと軽自動車が一台残る
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夢なかで自在に泳ぎまわったが時間切れにて溺れはじめた
5
春の陽の海が輝く 振り向けば砂丘に足あと
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飼ひ犬は餌食ふ事と寝る事のほか興味なし吾は及ばず
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