Utakata
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のぎしり
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定形の日記なのだと思っています
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眼の前の荒れた畑の雑草のハルジョンの咲く夏の匂いよ
11
スパッとでなくてザックリそれでいい思いつつ砥ぐ刃こぼれの鎌
5
立葵時期も終われば倒れかけ撮りたかったな元気なうちに
8
散らかったこの部屋こそが私の心地よさだよいじらないでね
9
ただひとつ残った犬歯右下の孤峰のごとく強固に立てり
7
長靴も靴下も履きなお刺され上は無事だがなぜ足なの蚊
8
大体は代替品で済ましてる値上げ荒海波かき分けて
7
白く濃い雲湧いていた青い空記録的短時間大雨
6
たなごころ
文庫本
(
ほん
)
で起きてる世の終わりそいつを持って歩く爽快
9
いつだっけ回覧板を振り出して今朝戻り来る
永旅
(
ながたび
)
の末
14
本二冊性懲りもなく積読の嵩増す危険知りつつも買い
6
ヒョットコの鍛冶師のごとく包丁も鎌も刃物は真剣に砥ぐ
8
猫さんもかあさんだって不味いのは食べてくてない安物手抜き
8
からくりをほとんど何も知らないであるしくみだしただ使うのみ
5
的確によく当たるなと思いつつきょうも噴き出すウオッシュレット
11
静けさの夜にかりぽり怪しげな音ひとしきりやがて静寂の
4
車でもアクセル深く踏む傾斜だらだら歩く登り坂道
5
祟りとか罰当たりとか浮かびくる今は言わずにおくとしようか
12
羽ちぢめスッ飛んでゆくロケッティアみたいな鳥の去りゆくを見る
9
たぶんいま墜落してるかんじかなぁ羽ばたけないし流されてるし
11
たまさかに
G
の影見る見直せば既に影なし台所陰
7
猫砂の袋封切り切り取った欠片で結ぶ俺だけだろか
9
階段を上るたびするパチュリーの土の匂いをさせとく仕掛け
5
皿に盛る銀のスプーンとモンプチの音の差を聴く猫耳味覚
6
立ち上がりテーブルの上顔だしてなにかくれよと訴える猫
11
もう誰も面倒見ない栄養の豊富な畑
雑草
(
くさ
)
の楽園
9
かあさんも猫さん達も食べ物は粒が好みだ豆とカリカリ
10
さみしいなもう夏至ですか知ってるかどんどん冬が近くなります
8
曲がるたび屈むごと今日ガタゴツン物にぶつかる物吹っ飛ばす
5
すっくりと咲いた隣の立葵陽当りいいがうちのは咲かぬ
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