のぎしり
37
69
投稿数
1315

定形の日記なのだと思っています

白い鷺夕陽横切り影一つ顔にぶち当て去る秋日暮れ
7
静けさにシーシー言ってスリープのノートパソコン息をしている
13
柿の実はまだ小ぶりだと十月は干せるのだろか眺める黄色
9
今まさにカラータイマー点滅しいいかあさんが帰るみたいだ
7
あれこれが病院行けと促すが億劫なのだもやもやしてる
7
今年こそ我が家の柿もなっているなってはいるがなりは小さい
7
ブヨンブヨお腹あたりの悪業はなかなか果てぬ因果応報
7
寝てるとき猫に踏まれる案外と重いと思う持つと軽いが
9
ジャンプして全体重を肉球に集めて降りる我が腹の上
9
ケータイの己が番号いまさらに覚えていない嘘教えてる
7
何故そこに寝てるのかなあ柿の木の折れ枝塞ぐ駐車スペース
7
唐揚げ用鶏肉入れて煮るカレー試してみなよとても旨いぜ
7
窓開けて瞬間匂う雪っぽい湿りと気配山は時雨れて
12
肉醤油真っ白砂糖どっさりと入れて煮てたないもこ汁だべ
11
雨鬱が無くなったかな年取っていいことだってたまさかじじい
9
朝暗し騒ぐ鳥等になにごとと見上ぐ柿の木なだれ落つ雨
10
キッチンでよく襲われるこの頃は勝手口から暗がりで蚊に
8
mメーター足りなかったか電源のケーブルちょっとおびにたすきに
9
どこか外猫の声するそう言えばうちのチビスケ気配が無いと
9
物忘れ亢進するも功徳かな既に彼方へ今朝の出来事
10
うんうんと唸ってひとつひねり出し楽になりたい今朝の出来事
9
春来たらやろうとしたが夏終わり秋はどうだろ冬はやれない
11
義体にはいいかあさんのゴーストが来てるみたいだいつもは何処に?
8
薄雲を透かしてすらも煌煌と降る月雫十五夜を浴み
10
見上げればすすきの穂越しひつじ雲帽子のつばに赤とんぼ着き
11
他ではなく己に勝てと仏の言う勝てるわけない食欲の秋
10
葦のむらなめて飛び去るアキアカネ夕陽に撃たれキラリ燃え立ち
11
蕎麦の花薄穂揺れて曖昧に雲に連なる秋の日の午後
12
せい高きアワダチソウを縫って舞う紅白黄蝶風に煽られ
10
受信トレイトレイにはかたりで来てる【重要なお知らせ】だけが山と置かれて
11