Utakata
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丸山 哲史
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灰になる前に余熱が残ってる焚き火を少し眺めていたい
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あと何年生きられるかな熱湯を急須に注ぎ茶葉をながめる
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ふるさとがどこにあるのか分からないような感じのふるさとがある
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また春がやって来たんだ「きっと」って卒業生が泣きながら言う
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幸せか不幸だったか分からないやたら眩しい朝のテーブル
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会えないとわかっているがきっとって最後に言って自分もだます
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三月に季節外れの雪が降り苦しいなんて溶けちゃってくれ
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晩酌の芋を転がすどうすればいいのかなって考えながら
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普段では会えない人を引き合わせ見届けたあと散る桜花
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生きていていいって桜が言っているような気がしてごめんなさいね
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盆地へと沢が数本流れ込み手型のような僕のふるさと
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手のように心はうまく動かないグーで固まりパーにならない
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微笑んだような目をした雲があり誰もがみんな敵ではないよ
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「久しぶり」と手を振るように満開の桜の枝が風に揺れてる
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痛いって泣いてるのかな砂利道を歩いてみれば喋りだす道
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悲しいと思ったことを悲しいと言えないことがとても悲しい
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電柱に手足があれば電柱もたまには横になってみたいよ
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葉が落ちた木は要するにハゲだから春が来るのをきっと待ってる
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友達が来るのだろうか電線にカラスが一羽ずっと待ってる
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からみあう柿の冬えだ簡単に進むことなどありはしないと
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そうやって何時も何かを探してる見つかりますか見つかりますか
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どうすればいいのだろうかどうすればいいのだろうか錠剤の空
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毎日が同じ毎日毎日が同じ毎日切なくなるな
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受け入れてもらえないとは分かってる分かっているが暗すぎる闇
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悲しいと思った時に悲しいと言えないことがとても悲しい
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偉そうな事は僕には言えないが僕もやっとこ立っているんだ
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錠剤を束ねたゴムを引っ張ってパチンパチンと薬を叩く
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昨晩は確かに僕は生きていたと思っているが本当だろうか
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鼻もなく口も無いけど街中の窓の全てに目がついている
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階段は昇るものだと思ってた大人になって降りると知った
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