沢海 嵐川
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新潟の大学生 拙い歌があなたに届きますよう

青々と杉玉下げて蔵のさき郷の秋はゆるり進みつ
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何気ないロングシートも君となら向かいの窓はスクリーンだね
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左から夕陽の差して僕ひとり渡り廊下で聴く吹奏楽
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試験終え普段通りの午後が来るまだ脳みそに残る公式
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食い意地が張っているのか満月を見て幸水梨思い出す僕
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満月は黄色信号徐行してゆっくり眺める家路の砂利道
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いつか来し岬に立ちて細波の音の中僕の吹くナラタージュ
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さらさらと稲穂の揺れる稲刈りは黄玉トパーズ色の風畦をゆく
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ご先祖は今頃帰宅渋滞ラッシュかな天への上り線は混雑
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桃を食む君の笑顔を想ひつつ僕は売り場をいったり来たり
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高温と長雨で庭のヒメジオン2乗2乗に増える梅雨かな
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早上がりなのかな子らは晴れ間見て二人鞦韆漕ぐ夕泥み
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一瞬の雨の間に風運び来る祭囃子か高き笛の音
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寝過ごしてふと目の覚めて外は暮れ放課後一人小さな旅かな
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梅仕事重石を重ね一休み梅雨前線の真下の私
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