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願望も想像も超えた出来事が日々起きるので夢じゃあるまい 

愛により理解が妨害されている そんな場面を何回も見た 

国が国を消すのではなく人間が国を消し去る日を望む、なお 

「国家とはそういうもの」の「そういう」が何でもありで理解不能だ 

話し合わなくてもいいが殺し合う代わりの手段は探さなくては 

どうせまた明日には壊れてしまう和解とか疲れるしやめよう 

せっかくの珍しい経験なのに珍しくない言葉にされる 

日常は戦場であり、つまり戦場もそういう日常だった 

やたら前向きなことを言う人がいて早死にしそうに見えてならない 

もう他人としか思えぬいつぞやの自分が立っている曲り角 

増殖を続ける同一遺伝子の水仙に包囲された如月 

厳密に言えばここではないような気もしつつ境界と呼ぶ皮膚 

携帯を拾った 手の中のものには言葉が届かない現象だ 

お互いに虚無に呑まれるまでの間を並んで水に垂らす釣り糸 

生き物を造ればそいつに殺されることもあるって……知らなかったの? 

遠からずあなたが生んだ物体も自我と憎しみとを知るだろう 

「わたし」という語は知らずとも一本の発煙筒はあったはずでは 

意識とは谺の谺の谺……だとしても十分うるさいのだが 

体だけここに残して二、三日遊びに出かけてもいいですか 

もういっそ情報だけを食って生きられればいいのにまだ無理らしい 

今しがた私の視界に降っていた雪はそこでも降っていたのか 

経験は確かにいろいろしましたが同じ私の経験なので 

現実の中にいるのに現実が横を素通りしたりする。なぜ? 

毒はいつも誰かにとっての毒であり絶対的な毒などはない 

小綺麗な鉢に咲かされ福寿だのと呼ばれ、しかし毒草である 

祝うべき日などなくてもいいのだといつもの雀の群を突っ切る 

冬の樹の枝に膨らみだす花芽 プログラムされているということ 

「人類は滅んでほしいがあなたには生きててほしい」とか、人は言う 

爆弾を投げるつもりで飯を食え有害無益な人間として 

いにしえの危険思想の一枝がそっと支える「福祉」もあって