どこまでが仕様なのかと問い合わせようにも神はもう死んでいる 3
身体を使ってできることがある たとえば背中を向けて去ること 1
抱き合えば何かわかるというような信仰(早く滅びねえかな) 1
こっちでもあっちでもない「どこにもない場所」 置かれた場所で咲けるわけない 1
「私には価値などないが私より価値あるものもない」と、それだけ 1
ふっと手を離して去った人たちは見えなくなったので、「いなかった」 1
どうせみな忘れられてゆくだけなのに 名付けることを人はやめない 2
「この下に怪物がいます」と書いて覗き込まずに生きる手もある 2
死なせては生んで、生んでは死なせての連鎖を一つここで止めます 2
「我々」という幻影が具体たる「我」らを轢き潰してゆく今日も 0
麗かに都市を焼く火を見たいなら……こっちで見よう、そのための詩だ。 0
これが無意味ならそれとかあれとかのために死ぬのはもっと無意味だ 1
できるだけ顔を歪めてここにいる 存在意義ってこれじゃないのか 0
いくら遅く生きても時間は平等に死に至らせてくれるのがいい 0
わたしたちこんなに同じでないのだと気づかせてくれ、言葉は、常に 1
ほとんどの人はそういう状況になったらそういうことをするんだ 0