Utakata
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何者にもなれない人だけに見える無色の扉がある、ことにする
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そこに人が立って掲げている故に、白紙であって白紙ではない
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歩けないから歩いてみたい人と歩けるが歩きたくない人
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「軍隊に入れれば治る」病気だとして、治すべきなのかどうかが
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飢餓がなくなると自ら断食を始めたりする人類なので
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ここにはない何かを妄想するためにここになくてはならない体
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人一人消えると世界が一つ消える世界はどうせ屑ではあるが
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壁一枚隔てた人の日常が竜と魔法の国より遠い
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ただ長く生きてもどうのと言えるのはあまり死ななくなったからよね
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野良という余地が減りゆく街である良いとか悪いとかは別にして
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赤々と燃え立つものも定位置に配して庭は常につめたい
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衰える前にあっさり細菌が殺してくれた時代は過ぎた
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この部屋の中つまりその街からは外なる場所に降る白い雨
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この部屋の外の世界という時の世界が部屋の中にだけある
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中にいる人のつもりだが本当は部屋が本体なのも知ってる
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実体としてのあなたに興味がない、のを隠しつつ握手していた
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人体を持たねば人と見做されず媒体のない情報は無だ
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死に対する諦めが良すぎても悪すぎてもいけないように説かれる
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見える死者一人は見えない死者十人より重いという常識がある
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いつぞやの何かの折の適応の別名なのかもしれぬ「障害」
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人のみが言語をもつと人にしか通じぬ言語で言いあっていた
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永遠に比べればほぼ無とはいえ、数十年はそこそこ長い
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「進化には目的はない」それだけのこともふとした折に忘れる
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われわれはあまりに因果関係が好きで、虚空にすらそれを見る
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少しずつ動きを止めてどこからが生命でなくなるのだろうか
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魂と人の呼びたるものありき。呼ばれざりせば、あらざりしもの。
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葉と実とを識別すべく進化した視覚が紅い葉にバグる秋
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我が皮膚の裡なればこそ触れ難くかの落日の赤きにも似る
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直接に天を戴く生活の雨に濡れざるを得ぬ不便は
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都市ならば汚穢と危険とを許せ、そを伴はぬ自由なきゆゑ
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