Utakata
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しま かよ
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みぢかうた 31文字
https://kayo2012.hatenablog.com/
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頭上
(
あたまうえ
)
仰げば寒い白椿首を縮めて
顫
(
ふる
)
えておりて
2
父と子が
凧
(
カイト
)
飛ばして声を張る冷えた
強風
(
つよかぜ
)
これも良きかな
3
一言で直ちにこころポンと跳ね花咲くなんの骨折りもなく
2
主人
(
あるじ
)
去
(
い
)
ぬ庭べのなぞか赤深く
際立
(
きわだ
)
てる葉々寂しさ立ちて
5
橙
(
だいだい
)
の絵の具搾りてそのままに見せびらかしの彩り秋は
2
夜歩く知らない街は喧騒に膜がかかりて限りが見えず
4
ここだけの秘密すこんと消えて行く秋の限定チョコ舌の上
3
知らずとも踏みて気付けば歌うたふ口となりけり
団栗
(
どんぐり
)
コロコ
3
道すがらふと列並び待ち並び並び並びて食べるコロッケ
4
木塀より
覗
(
のぞ
)
く柿ありさながらに昭和の
磯野
(
いその
)
邸よと興じ
2
はれて豊か山吹色の伸び伸びと今年の幸のほがらかなりて
4
休日が役割終えて
穂薄
(
ほすすき
)
も熟れ白綿毛好き
好
(
ず
)
きに舞う
2
喩
(
たと
)
ふれば
蕩
(
とろ
)
めく絹の手触りか金木犀の
香
(
かほ
)
りするりと
7
今はまだ背景でゐる稲の穂のすこやかに待つ静かなる午後
5
小太鼓の
音
(
ね
)
止
(
や
)
みて閉じる傘越しの空に龍神雨を吸い込む
4
継ぐ人の無き家清く飾られて
裾先
(
すそさき
)
釘
(
くぎ
)
掛かる如く呼ぶ
4
巨大なるクマバチ
万
(
まん
)
の
羽音
(
はおと
)
して窓
唸
(
うな
)
るただただ恐ろしく
4
名残
(
なご
)
りとは胸しぼられる重さなく道端の
一葉
(
ひとは
)
触
(
さや
)
れる音か
3
オオカゼガマチガイナシニチカヅクとまじない文様浮かぶ天気図
3
彼
方
(
あなた
)
には龍の雲ありしたたかに雨落とす影白々と立ち
4
何となくそこが海だというだけで 肋骨が開く心持ちする
9
高機能紫外線加熱調理器具 ターンテーブルの上にいます
1
ひとと待ち合わせる朝の 浮き上がる今日の世界は 肩よりも上
7
わだかまる胸のかたまりタップして「すべて12個のタブを閉じる」
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