Utakata
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しま かよ
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みぢかうた 31文字
https://kayo2012.hatenablog.com/
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平凡でありきたりだと捨てた日が懐かしき詩の一節となる
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ぴかぴかのサテンの空が穏やかに秋の岸辺にたどり着く時
10
よろよろのつまらない午後運命の赤いドレスの女に出会う!
9
気圧だか湿気か何か知らないがやたらめったら気が滅入ってね
14
剥き出しの言葉は無くて果たされた義務深き沈黙の凄みよ
10
容赦ない追い駆けっこのルールにはタッチ交代おしまいが無い
11
今欲しい答えはこれやあれじゃなくその中間にあるものなんだ
11
鉾が建ち静か祭りの技を継ぐ人の祈りに曳かれ吹く風
5
カーテンを閉じてエアコン除湿にし雷雨届かぬ箱作る午後
5
吹けば飛ぶような綿毛のココロでも次の世代の種守りたい
6
秒で寝る昼の休みの隙間には軽量のハンモックが掛かる
3
ラジオから流れる天気予報「雨」修行出るなら今しかないか
4
「いい加減」季節のお湯をゆっくりと身体慣らしに背中に流す
4
厚切りの休日加減よく焦がし少し溶かした甘えを乗せる
5
贅沢な時間を過ごし来たものだ2020を超えての我等
5
気がかりが耐え難くあるこの世でも光は不足なく流れ込む
3
憂鬱を飛ばしたい風強く吹く忘れたい忘れたいと叫ぶ
3
春雨に負ける桜は見たくない試合は始まったばかりだろ
7
みしみしと成長痛の音がする若き桜の伸びていく様
4
知らぬ間に辺り一切桃色に霞み崩れるはずだ愉快だ
3
こっそりと隙間に開く蒲公英よお前いったいどこから来たの
7
姿勢よくかたく変わらずそこにいる家族とは鉄だ柱だ
5
それなのに過ぎた日にある溜息は真面目であるほどに滑稽だ
5
健やかな重みありてかひしひしと空にひつぱられて梅咲けり
3
眩しさで見逃していた目の前の開かれた扉を影で知る
4
万が一品質に不都合があり春が来ないとなったら叫べ
6
自分との約束の木は知らぬ間にたくさんの実を結んだのです
3
陽の
名残
(
なごり
)
集めて重き鈴なりの蜜柑は照らす冬の庭先
8
いかに踊ろうとも背後迫るのは冷えたどうしようもない風だ
4
人の声せぬ正月はおとなしく手酌で旨い日本酒を呑む
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