しま かよ
50
68
投稿数
219

みぢかうた 31文字
https://kayo2012.hatenablog.com/

まだ何も出来ていないと思いつつ寝転ぶしかない夏が言い訳
22
気持ちよくみんな一緒に暮らすんだよとウクライナの絵本は言う
16
たちまちに壁の向こうは雨になり夜が来ていた寝転んでいた
14
ここのとこ「今日は特別って事で」が週に6日はあるのに気付く
26
脇目もふらず走り来たのに横に咲くのはありふれたヒメジョオン
13
硝煙の臭いが消えぬ指先を持つ娘が語る命の重さ
16
もうそんな季節かと問う飲み干した600ミリのペットボトルに
19
並ばされ湯気出るバスに入れられた冷凍餃子になる白い朝
18
診療所マスク患者が出ては入る開け放たれた玄関のドア
10
日々痩せる思いは少し遠くなり残る既読にならぬ安心
13
オンライン帰省でいいと言えるのがありがたい気楽な年の暮れ
14
一族の物語第八章は終わり叔母さんはぐずぐずしない
10
幸せはたまに動物の形のビスケットになったりするよね
21
次々とあなたの願い叶いますようにと銀杏きんの葉がいて降る
16
鹿と樹がただ一類としてあればこの時神のそのは音無く
9
平凡でありきたりだと捨てた日が懐かしき詩の一節となる
30
ぴかぴかのサテンの空が穏やかに秋の岸辺にたどり着く時
11
よろよろのつまらない午後運命の赤いドレスの女に出会う!
10
気圧だか湿気か何か知らないがやたらめったら気が滅入ってね
15
剥き出しの言葉は無くて果たされた義務深き沈黙の凄みよ
11
容赦ない追い駆けっこのルールにはタッチ交代おしまいが無い
12
今欲しい答えはこれやあれじゃなくその中間にあるものなんだ
13
鉾が建ち静か祭りの技を継ぐ人の祈りに曳かれ吹く風
7
カーテンを閉じてエアコン除湿にし雷雨届かぬ箱作る午後
7
吹けば飛ぶような綿毛のココロでも次の世代の種守りたい
8
秒で寝る昼の休みの隙間には軽量のハンモックが掛かる
5
ラジオから流れる天気予報「雨」修行出るなら今しかないか
6
「いい加減」季節のお湯をゆっくりと身体慣らしに背中に流す
6
厚切りの休日加減よく焦がし少し溶かした甘えを乗せる
7
贅沢な時間を過ごし来たものだ2020を超えての我等
7