Utakata
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しま かよ
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みぢかうた 31文字
https://kayo2012.hatenablog.com/
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新しいパソコンが来て古いやつ拗ねてもう立ち上がりもしない
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でもそんな寒くないしとコート置き出てきたもののもう帰りたい
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こうやって年月が過ぎあの頃は大変だったと早く言えたら
8
どなたかが一心に打つ点描の
赤橙
(
あかだいだい
)
がきらめく季節
6
意気込んで空の鏡に問いかける今日の私はいかがでしょうか?
4
私だけ私の世界の管理人単独勤務変形労働
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冷蔵庫共に夜明かし参ったね不眠の虫がブーンと鳴いて
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つるり日曜日が零れ落ちてった「ここにお代わりお願いします」
2
昼日中あっけらかんとしたもので歯の詰め物が取れて青空
6
突然に棒で殴られた青空が粉々壊れ落ちての豪雨
7
「コンビニに行く時思いましたよ」と最高気温の話題でつなぐ
2
暑い夜に続編レンタル100円か是非凍えたいシャイニングかな
3
天才が撒く銀テープ拾うのは喜びしかないマジで真面目に
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しばらくは裸の心に蓋をする乾くまで貼る滅菌テープ
6
うた見たよ変わらずネガチブなんだねと言われた そうだよ私の一部
4
日がなぱたぱたぱた水の落ちる音いつかひとつの大曲となる
2
引き千切れ引き千切れ
心
(
こころ
)
カサカサと鳴るはずが水
被
(
かぶ
)
り重く
4
ご予約の本はこちらになりますと水槽の底で司書は呟く
6
雨雲のレーダーから見るこの町は蜘蛛の糸の先で溺れる
3
ヒメジョオン暑くも寒くも無い日には手ぶらでいようと言いたげに立つ
5
拭いてみる昔の家の窓ガラス便利機能な地図アプリにて
1
降る雨はあとからあとからきりがなく落ちて黄菖蒲がそれを吸う
5
ナルニアの街灯の下私たちいまいるのこれからどうしよう
4
物言わず
睡
(
ねむ
)
がっている退屈に
抗
(
あらが
)
い向かう一人の仕事
2
向かい合い焼く日も来ようそのために今は持ち帰る肉の弁当
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あっけなく人は亡くなる現実に日本が気付くコメディアンの死
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構わずに
鳥
(
とり
)
囀
(
さえず
)
っているのですパンデミックの朝が来たのに
1
伝わらぬこと伝わってこないこと遠くにいても近くにいても
3
緊急と不要不急が重なったクロワッサンの膨らみを
喰
(
は
)
む
7
微かなる香を遠ざける監視役マスクして
白梅
(
しらうめ
)
眺めをり
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