Utakata
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まちこ
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保健所で殺処分待ちだった野良
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泥水を啜れど花も実もつかず唯枯れるのを待つだけの
民草
(
われ
)
2
話したこともないけれど君の隣はあの星の死より重大
1
ため息を吐いた心の声に問う 逃がす程の幸せの在処
3
これ以上何も返してこないように「ありがとう」とだけ答えるの
1
日はまた昇るからこそ絶望もある 締切とか月曜日とか
2
あと何度「落ち着いたら」と挨拶すれば? 寝て待つ他に無い衆生
2
ほどけた靴紐を見ないふりしている時しか前向きになれない
2
皆はしゃぎやがって、とぼやきつつケーキもチキンも予約する父
3
水は球 氷は六角 人がとるべき
距離
(
かたち
)
はまだ不定形
1
燃え尽きて輝き失せた星 占い貴方の欄を見なくなった
5
「たたんでくれてありがとう」の一文のために豆乳を選んでる
2
誰に撫でられても動じない
猫
(
きみ
)
の円周率
約
(
およそ
)
3.5
0
あなたが好きだと言ったもの私も好きになれなくてごめんなさい
2
飴 チョコ 母がくれた一粒は神さまが宿る米も敵わない
1
「勇気を振り絞って……」なんて言うけどそんなの歯磨き粉が限界
1
貴方をセリヌンティウスに見立てて私は
席を立ちそれっきり
(
「あまり会えなくなるの」
)
0
個人主義を歌っている「類似の」と一絡げにされたアーティスト
0
長生きはしたくないけど来年のカレンダーの柄は選ばせて
1
仲直りのおまじない 猫の背に向けて「サッキワゴメン」と唱える
1
温かい我が家も手洗いうがいを済ませるまでは敷居が高い
1
母の文字通りの猫なで声 かつての私にも向けられた声
1
寝支度もそこそこに沈む君の眼鏡をそっと引き抜く花金
3
イルミネーションにはしゃぎきれない私が一番無駄な存在だ
3
木の葉の今際の際を背景に笑顔を浮かべた写真の寿命
3
出土した卒業写真を燃やして初めて歌えそうだ『卒業』
4
「……ん?」『ん?』「ん?
んーん
(
いいや
)
」『
んー
(
そう
)
』 僕らの仲は会話と言うよりモールス信号
5
思ってた
商品
(
もの
)
と違うが外箱は猫が気に入っているので良し
5
粧いは自分の為にするのだと気づけるまでの時間を返せ
2
イヤホンを忘れた帰路は静かで煩い 肩落とし上がる
足音
(
テンポ
)
5
主よ、私はまた洗濯機不可のワンピースを買ってしまいました
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