Utakata
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まちこ
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保健所で殺処分待ちだった野良
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環境が変わるにつれてあの人の苗字がただの記号へと化す
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ホームに佇む私を照らす青色灯は誰の墓標か
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あの歌詞の追体験をするために桜のある道を選んでる
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樹液も死骸も宝石となる世界にヒトは何を遺せるのか
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「今日のラッキーアイテムはパーカー」と言わんばかりの並木通りだ
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剥き過ぎたささくれを後目に極彩色のネイルを塗る自己愛
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一平日として終わる誕生日 大人になったな、悪い意味で
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『お返し』に悩まされている 「どれにしよう」ではなく「どうしよう」の方
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きっとまた過ぎ去ってから「春だった」と気づく季節の
最中
(
さなか
)
にいる
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私より長生きできたかもしれない本も服も収集場へ
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拝啓 カール・セーガン様 僕には何よりあの子が眩しいです
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すれ違う私の方が非力だろうけど
高校生
(
きみ
)
は歩道側を行け
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母が私を産んだ歳に私は念願の正社員採用
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これ前も撮ったような、と思いつつ今日もフォルダに寝転がる君
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キャンバスは光そのものを描けない 旧約聖書も減色法
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春は光・音・温度の順で来ること理科で教えてほしかった
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死ぬことより怒られるのが怖くて赤信号を渡れずにいる
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泥水を啜れど花も実もつかず唯枯れるのを待つだけの
民草
(
われ
)
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話したこともないけれど君の隣はあの星の死より重大
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ため息を吐いた心の声に問う 逃がす程の幸せの在処
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これ以上何も返してこないように「ありがとう」とだけ答えるの
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日はまた昇るからこそ絶望もある 締切とか月曜日とか
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あと何度「落ち着いたら」と挨拶すれば? 寝て待つ他に無い衆生
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ほどけた靴紐を見ないふりしている時しか前向きになれない
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皆はしゃぎやがって、とぼやきつつケーキもチキンも予約する父
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水は球 氷は六角 人がとるべき
距離
(
かたち
)
はまだ不定形
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燃え尽きて輝き失せた星 占い貴方の欄を見なくなった
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「たたんでくれてありがとう」の一文のために豆乳を選んでる
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誰に撫でられても動じない
猫
(
きみ
)
の円周率
約
(
およそ
)
3.5
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あなたが好きだと言ったもの私も好きになれなくてごめんなさい
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