まちこ
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保健所で殺処分待ちだった野良

ガソリンがとけた水たまり色した君の瞳が欠伸で滲む
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もたれ合う恋人見せつけられつつ私は窓に身体預ける
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桜じゃない花びらだったものを踏みつけて春の足音とする
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マンホールを踏めば死ぬと思ってた頃を思い出させる春雨
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小窓に「夢」と打っていざ[検索]すると 404Not found
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一日の反省会をするようにスクロールすれども答え出ず
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薬漬けの私の肝臓は苦いでしょうけどそれでもよければ
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環境が変わるにつれてあの人の苗字がただの記号へと化す
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ホームに佇む私を照らす青色灯は誰の墓標か
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あの歌詞の追体験をするために桜のある道を選んでる
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樹液も死骸も宝石となる世界にヒトは何を遺せるのか
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「今日のラッキーアイテムはパーカー」と言わんばかりの並木通りだ
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剥き過ぎたささくれを後目に極彩色のネイルを塗る自己愛
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一平日として終わる誕生日 大人になったな、悪い意味で
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『お返し』に悩まされている 「どれにしよう」ではなく「どうしよう」の方
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きっとまた過ぎ去ってから「春だった」と気づく季節の最中さなかにいる
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私より長生きできたかもしれない本も服も収集場へ
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拝啓 カール・セーガン様 僕には何よりあの子が眩しいです
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すれ違う私の方が非力だろうけど高校生きみは歩道側を行け
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母が私を産んだ歳に私は念願の正社員採用
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これ前も撮ったような、と思いつつ今日もフォルダに寝転がる君
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キャンバスは光そのものを描けない 旧約聖書も減色法
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春は光・音・温度の順で来ること理科で教えてほしかった
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死ぬことより怒られるのが怖くて赤信号を渡れずにいる
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泥水を啜れど花も実もつかず唯枯れるのを待つだけの民草われ
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話したこともないけれど君の隣はあの星の死より重大
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ため息を吐いた心の声に問う 逃がす程の幸せの在処
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これ以上何も返してこないように「ありがとう」とだけ答えるの
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日はまた昇るからこそ絶望もある 締切とか月曜日とか
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あと何度「落ち着いたら」と挨拶すれば? 寝て待つ他に無い衆生
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