Utakata
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ミツバチ便り
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家族のことをよく詠みます。
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折りたたみ傘をしまえば萎れてく庭の朝顔とうに枯れてて
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飲み干したノンアルコール缶軽く軽く買われて軽く捨てられ
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子の喉にビー玉一つ隠されて思春期だとか反抗期とか
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レントゲン義母の肺には白き花いつか茂って義母を覆うか
5
靴底で「じっ」っと震える振動は何日分の命か 蝉よ
11
この白き部屋も終わりと知る母の最期の珈琲砂糖多めで
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この痛み夜空に放り投げればいい一生圏外という逃げ道
10
一葉のかたち様々アゲハ飛ぶ緑の密度高い日曜
8
進める日進めない日があって良い 右脳と左脳寄り添いあって
11
立ち上がれ転んでもいい走り出せ向かい風ゆく君はまぶしい
11
見上げたら今の私と同じ色裏切られること空もあるのね
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木も街も油断している窓の雨青葉の向こうに初夏の鉄塔
10
ラムネよりあの日の泡が溢れだす目にも指にも甘い想い出
7
告白をすると私は卑怯者白い百合って鉄砲みたい
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古い地図捨てて真白な草原へ怪我をするのはのぞむところと
10
探しても本当の私なんてない ようやくわかる人生半周
8
キッチンに「昨日ごめん」の置き手紙 もっと綺麗な字で書け息子
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YouTube止まり画面の暗さにて銀歯光らすわれの顔あり
5
想い出は数に限りがありまして忘れていくね ごめん母さん
5
熊よけの電気が走るフェンス超えしなやかに巻く黄緑の蔦
6
前髪を1ミリ直す我が息子後頭部の毛寝癖のまんま
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階段と風呂場と居間に手すり付けほっとしたのは父よりわたし
6
持つ物が増えるスマホと老眼鏡夫の薬と拗ねた子の肩
9
良き主婦を演じた今日の一日を両手を伸ばし明日に備える
5
もう少しもう少しだと筆は言うリモート前のリップラインは
5
クロゼット隅に刀が眠りおり「とお」と振ったら散れる折り紙
8
雪の朝友が逝き葬儀は無しと 心で通夜すコロナ恨みつ
5
大きくて温かだった父の背は愛と哀とを教えてくれる
7
雪、雪、も傘などささぬ彼の地では 半袖まぶしカーリング女子
5
姑を「いい義母
(
はは
)
なのよ」というたびに私の寿命一年のびろ
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