Utakata
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あさ
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詩作のかたわらに詠んでいます。よろしくお願いします。
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とうめいになってもべつにいいんだよ血の通わないきみが言うなら
1
最終電車が消滅したおしまいだ鉄の匂いだけが漂っていた
1
ひかり浴び色褪せてまた色褪せてもう触れられないとうめいな海
1
こちらでは猫らしきものが降り注ぎひかりに包まれ交尾してます
1
玉ねぎをあと何回剥いたならわたしは消えてやさしさだけが
1
椅子すらも見当たらぬぼくらわたしたち寂しき詩で編むノアの方舟
2
祈り終え屋上にただ蹲るあなたのために歌うよ るらら
0
思い出を白く漬けこむ深々
(
しんしん
)
と マンモスがぼくを踏み潰して
4
1+1は2なんかじゃないよ例えばさ君が隣の美術史概論
5
夏の夜
(
よ
)
の土砂降りの雨の成れの最果てぐちゃぐちゃのきみがしんじゃった
1
夏の路地ひかりうにょっとうごめいた猫の街ですお元気ですか
2
とうめいな檻に佇む夜の蛍 きらきらきらきらきら無期懲役
1
あわいまで呼ばれし貝の記憶には 光のクジラ アルフォートの船
3
寂しさを中空に筆で綴るならしらない街の風への手紙
1
靴はみな双子なんだと気づいたよ血の繋がりしぼくのコンバース
3
たくさんさたくさん雪玉投げてほしい急いでわたしは動物なんだ
0
否定語という概念をまだ知らぬとは月から降りし真白
(
ましろ
)
な雪かな
0
肌を這うアリの歩みのこそばゆさ点は伝えてぼくらは迷子で
1
鳥にすら食まれることの拒まれてひかりが看取りしぼくの亡骸
3
夜とはね親しいのにさ髪を染め共通項を失くしちゃったな
2
迷いなく脚をそろえて飛ぶ鳥と脚先から消ゆ飛行機雲が
1
海に落つ梯子のような光だねひかりは触れられないよ 嘘だよ
1
雨粒の一つ一つを数えてる世界中にもこんな僕らが
1
花揺れて水面
(
みなも
)
が揺れてぼく揺れて神さまぼくらを風で指揮して
7
ウレタンの耳栓をそっと入れたなら凪と静寂 微睡
(
まどろみ
)
の貝
2
蚊と僕の命が等価であるならばこの血できみが穢れませんよう
2
詠み耽り日と日のあわいを見失う夜は寂しき詩人の無季語
8
役終えた冬服たちを悼む術 ゴミ箱以外の弔い 炎
2
梅雨の日の猫の代わりにびしょ濡れてふやけて大きな傘になれたら
5
いたずらに半額シールをきみに貼りお買い得だねかごに入れちゃえ
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