あさ    フォロー 55 フォロワー 39 投稿数 182

詩作のかたわらに詠んでいます。よろしくお願いします。

月の降る古るびた街の校庭できみが託したタイムカプセル 

きおくってどうしてだろう消えてしまう背中を向けて手を振るように 

おぞましく積もることばの海にすら注ぐ小さな氷とかして 

靴ひもの片方だけが汚れてて変わらぬ色の涙をさがす 

ゆめでしたそう言いたくて言いたくて朝日が昇り亡くなりました 

まだ声がある時まではぼくでいい 氷柱抱く静けさまでは 

空白は目を凝らすことで白くなり折り紙はなにを折ってもいいの  

服のない獣の線が塗んでて絵がじょうずねとほめられた日々 

あいまいな写真撮り続けあいまいに踊る、床すらない、泳いでる 

さみしさもさみしさを感じられるならわたしの終の住処になってよ  

皮膚に触れた雪のきらきら見送って生きているから水を飲まなきゃ 

詩屋さんも短歌屋さんもすてきです 食べ物がないと飢えて死にます 

水を淹れ湧きたつまでの空白が仮宿なのね 短距離走、詩人 

だれもかも救ってみたくて二十四時間働かずに蟻を数える 

鈴が鳴るりんごりりんごりりりんご手と手と手たち呼ばれましたか 

人見知る言葉使いの見習いが異国の店の三十一文字みそいちもじ 

みどり踏みみどり染み込む一族の影が緑を濃くする 踊れよ 

猫がかわいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!スンッ  

いぬぬーんでんしゃるらりらととまとと歌い踊る子しゃららんらるら 

猫が人と名付けられた世界にて人が一日十五時間寝る 

背の高くわずかな違和も抱きしめた鉄骨きみはあの人の影(2cm) 

目を閉じる。いちばん長い指先を音なく合わす。血が通う 夜 

記念日は記念碑じゃないと知っている不可視の苺ケーキが、酷だな 

みながみな灰を増やすのが花火なら私と君を燃やす 一つに 

吊り革のまあるい穴の向こうにも変わらぬ君と揺れしかなくて 

鞄から誰も知らない生き物の脚が出ていた さよなら電車 

拒まれた葉脈の中の猫たちが葉を食い破りやがて眠った 

憑依した酒がゴーストライターの三十一文字みそいちもじが多産多死かな 

弱さとは祈りだけどもきらきらともう大丈夫よ死んでしまった 

遮光して光を亡くしたその部屋でコーヒー豆を挽いた午前五時