あさ    フォロー 40 フォロワー 25 投稿数 111

ちょっと暗い短歌がすきです。素直な気持ちで詠みたいです。よろしくおねがいします。

私にね雨が漏れたよ泣いてるの 泣いてないよね私で拭うよ 

廃屋のカセットテープがすすり泣きだれしも知らぬ異国の言葉が  

円灯の点滅がぼくを引き留めて寂しくないよひかりの看取りは 

ひかり射し白く透き通るカーテンは ぼくはそんざいしているのかな 

銀色の壊れた金庫が転がってだれかの夢の残り香だけが 

畳には匂いがあって懐かしくまだ新しいねぼくらのからだ 

眩しいな海辺の街を尋ねたらひかりでみんな溶けてて おはよう 

忘れたよ時の洗礼を引き受けたきみの祈りときれいな廃墟 

言葉には果てがあるのが寂しくてぼくは小鳥が咥えしハモニカ 

洗われた白いシャツの胸ポケットの奥に潜みしまっくろくろすけ 

雨を詠みまた雨を詠み雨になる詩人の梅雨はカフカの変身 

朽ち果てた路傍に佇む傘たちのためにわたしは雨を詠むから 

雨乞いを拒みし人への純真な啓示としての梅雨のまにまに 

ありがちな世界の終わりに拗ねてもさもったいないよ あと十五秒 

海のない夜風の街の人々のうつつは水平線のない海 

一粒の波紋が丸くて透明でわたしはあなたになりたいな 夏 

とうめいになってもべつにいいんだよ血の通わないきみが言うなら 

最終電車が消滅したおしまいだ鉄の匂いだけが漂っていた 

ひかり浴び色褪せてまた色褪せてもう触れられないとうめいな海 

こちらでは猫らしきものが降り注ぎひかりに包まれ交尾してます 

玉ねぎをあと何回剥いたならわたしは消えてやさしさだけが 

椅子すらも見当たらぬぼくらわたしたち寂しき詩で編むノアの方舟 

祈り終え屋上にただ蹲るあなたのために歌うよ るらら 

思い出を白く漬けこむ深々しんしんと マンモスがぼくを踏み潰して 

1+1は2なんかじゃないよ例えばさ君が隣の美術史概論 

夏の夜の土砂降りの雨の成れの最果てぐちゃぐちゃのきみがしんじゃった 

夏の路地ひかりうにょっとうごめいた猫の街ですお元気ですか 

とうめいな檻に佇む夜の蛍 きらきらきらきらきら無期懲役 

あわいまで呼ばれし貝の記憶には 光のクジラ アルフォートの船 

寂しさを中空に筆で綴るならしらない街の風への手紙