あさ    フォロー 55 フォロワー 39 投稿数 182

詩作のかたわらに詠んでいます。よろしくお願いします。

おやすみだ眠りについた電球よきっとわたしの夢を照らして 

きれいだねこの世のものではない髪だきみは最近この世にきたのか 

陽だまりに聖人のような寝姿が くさ ひと ひかり 十字架の影 

紐がありしゅるしゅるとした質感の見知らぬ犬がぼくに首輪を 

やさしいね水で満たされた白い部屋ひかりが射すとぼくはあなたは 

遺跡だよさよならの梅雨に耐え抜いた枯れた眼まなこは海に還って 

知らぬ間に失われてから久しいねいつかのわたしは二秒後の雨 

白樺の肌をわたしに刷り込んで明日あすには褪せるパレットの孤児 

うかつだね獣が淹れたコーヒーだ昨日の酩酊バッドドリップ 

永遠はあるよと煙草を吸いまして灰がきれいでまっしろすぎて 

安心しろ任せてくれよと金庫さんぼくにはないよなんにもないよ 

私にね雨が漏れたよ泣いてるの 泣いてないよね私で拭うよ 

廃屋のカセットテープがすすり泣きだれしも知らぬ異国の言葉が  

円灯の点滅がぼくを引き留めて寂しくないよひかりの看取りは 

ひかり射し白く透き通るカーテンは ぼくはそんざいしているのかな 

銀色の壊れた金庫が転がってだれかの夢の残り香だけが 

畳には匂いがあって懐かしくまだ新しいねぼくらのからだ 

眩しいな海辺の街を尋ねたらひかりでみんな溶けてて おはよう 

忘れたよ時の洗礼を引き受けたきみの祈りときれいな廃墟 

言葉には果てがあるのが寂しくてぼくは小鳥が咥えしハモニカ 

洗われた白いシャツの胸ポケットの奥に潜みしまっくろくろすけ 

雨を詠みまた雨を詠み雨になる詩人の梅雨はカフカの変身 

朽ち果てた路傍に佇む傘たちのためにわたしは雨を詠むから 

雨乞いを拒みし人への純真な啓示としての梅雨のまにまに 

ありがちな世界の終わりに拗ねてもさもったいないよ あと十五秒 

海のない夜風の街の人々のうつつは水平線のない海 

一粒の波紋が丸くて透明でわたしはあなたになりたいな 夏 

とうめいになってもべつにいいんだよ血の通わないきみが言うなら 

最終電車が消滅したおしまいだ鉄の匂いだけが漂っていた 

ひかり浴び色褪せてまた色褪せてもう触れられないとうめいな海