大杉
15
22
投稿数
153

かじるたび飛び出していく、バーガーの真ん中のバンズ、あれはぼくです

花の発情期の香りただよへば上気(のぼ)せる顔をマスクで隠す
3
人はパンのみに生くるに非らず 例:ショパン・パンドラ・パンダ・パンティ
3
出立の熱も喉元過ぎゆけば別れの辛さばかり胸焼く
2
徹夜あけ朝方すでに炎上の気配漂う熱き口腔(こうこう)
2
完全に何の非もなく仕方なく苦しみもなく退場したい
3
春風に無色無臭で融(と)ける様(よ)に散りゆくことが将来の夢
3
会議室独りで借りて靴を脱ぎ床に仰向け灯(あかり)眺める
3
ジョイント音ごとに嵐が腹の中洗濯槽になったみたいに
1
極太麺しあわせ脳汁溢(あふ)れ出す食体験を《慈漏(じろう)》と呼ぼう
1
稚(いとけな)さ 胸がきゅーっと(キュート)アグレッション 突つく小指にぷに(・・)めく頬(ほ)っぺ
2
ヴィーナスとジュピター今日もランデヴー ビルの谷間で西陽が灼ける
3
バニラ味じつは砂糖と牛乳に香りをふっただけの人生
3
六万で2LDKにも住める 地方異動に花束ひとつ
5
なにもかも知らないままに君の空(そら)探しに行ける猫になりたい
4
好き人といると自分の嫌(や)なとこがレリーフコイン・プレスマシーン
3
雪花(せっか)とか言われてどんな美食かと思えば讃岐弁で「お豆腐」
4
人生は脱線させた ひがんばなレールの上に咲いていたから
6
おしょうゆをそっと渡してくれる様なおひとはどこサヘキサエン酸
3
愛がため溜めずにおれぬ息すらも滲みる知覚過敏(ハイパー・センシティビティ)
3
二〇度の酒をごくごくこれでぼくほくほく甘い芋になれれば
0
グミなんて舐めても溶けて消えるけど白い歯それを噛むから至高
2
近ごろのぼくが暮らす(CLASS)に欠いていたそれらに代えて十時の日射
1
やどかりのちょけて招きし白浪の岩燧(ひう)つなり いわし煎るらむ
0
一目さへ見ざる他人は白雲といへど此岸に影をつくりつ
0
翀 ( まっすぐにてんくうたかくとびあがる )  嚌 ( とりのかなしげなこえ )がきこえる
1
胸焼けと回る地球と扇風機 カルボナーラを乾かしていく
6
セックスがうまくいかない夢を見た 照明カバー内のカメムシ
2
蒼白い窓の光が胸底を照らすから月の夜は永い
1
呪文まで覚えて唄い散らしても君の気を引けなくて、心は
1
やたら酒・印度が出てくるアルバムを聴いてビールとカレー飲んでる
0