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まるや
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日常短歌と創作三国志短歌
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紺インク乾かぬうちに手帳閉じ慌ただしく去る師走の足跡
7
厨房はにわかに笑う壁隔てひとりかき込む給食の春雨
7
くらやみに慣れた視界で捕まえてやさしく灯るほんとうの光
9
通知欄見るのに飽きたらこっち来て通知しないけど待っているから
4
あなたには遺すものなど何もない大丈夫ちゃんと連れて逝くから
6
ほうぼうで広げたアンテナぶつけ合い傍受の応酬暮れの事務室
8
ぞくぞくとぞめきに乗せて勢ぞろいこれぞふるさと阿波の踊りぞ
7
過ぎし冬いぬの背走った静電気びりりとするたび駆ける思い出
8
ベルの音は上の句の如く絶え間なし風切り伸びるブラウスの腕
5
あなたへの最初で最後の恋文にあなたの名はない地獄で待つね
6
われひとり身を刺す北風止められぬただ共に在る違わぬ約束
9
重厚な頁の奥でまるめる背やさしいことばでこころくるんで
7
秋風に揺れるとばりを押し入りてあなたが落とすわたしのともしび
7
冬のみちいい感じの枝みつけたり石ひろったり葉っぱふんだり
10
のびるねこ脱いだコートに未読の本つぎの地層がいよいよソファか
8
肩の荷の重さ変わらぬ行き帰り徒歩10分のまちの図書館
8
高名な歌がいまいちピンとこぬ我にはいまだ訪れぬ秋
6
ぴんと立つ耳のうしろの毛を撫でる画素数低き犬の思い出
11
指先の手応えでわかるこれはガチ約束されしチーズケーキ
6
透き通る花がほころぶ晴れの午後カフェラテの向こうはじまりの章
7
約束はしてないけれど大丈夫あなたを待つわ地獄のほとりで
4
書けはする書いてしまえば書けているなんにも懸けていやしないまま
3
骨を断つために斬らせたきみの肉ぼくが集めて焼いときました
5
事務机軽々しくなる引き出し音今日まで弊社明日から御社
10
父母見上げあるこうあるこうせがんだ日いまや叱咤の歩けや歩け
7
冬を告ぐこたつとみかんと北風と少しも減らぬボトルの麦茶
8
切り撮ったあの日のかさぶた幾重にもめくれば溢れる鮮やかな赤
6
あの子なに?どういうつもり?聞いてるの?知らぬ存ぜぬわたしが仏
5
やうやうと白くなりゆく生え際をガーゼの如きバスタオルで拭く
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花は散るつぼみの首は地に落ちる墓標に眠るこころ守って
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