ゆうぞら
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かつては日本語を専門にしている大学生でした。
歌の内容は日々思ふこと。
見聞き触れ心に残ったものたち。

貴方との思い出の品は捨てたけど香りや記憶はどうしましょうか
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金曜日ジンジャエールの発泡が口に痛みを伴う夜に
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赤らめた頰打つ夜風の冷たさが貴方の所為ではないのでしょうに
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風吹かば足元そよぐ彩りのくしゃりと鳴らす秋の訪れ
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恋人を優先するのが愛ならば自己優先は依存でしょうか
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人は皆全治数秒の傷を持ち日々を過ごしているのだと思う
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あなたとの終わりが嫌でそれだから始めないのもまた愛なのです
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本当は一番優しい友人が一番冷たい人かもしれない
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嘘つきが悪いこととは思わない何かを守ると暴露してるの
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世界中みんなが泣いてただ泣いて涙の海でみんな溺れろ
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あんなにも役に立たない男って単一電池くらいのものよ
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「死にたいと」思ってからが人生の醍醐味なのだと思いませんか
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いつからか瞼に焼き付き離れない君の笑顔はいつも横顔
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世界中全ての人が死んだって生きてる気がする根拠はないけど
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「君なしで生きられないから死にたい」とアラビアにある愛の言葉
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返信がまだかまだかと待ってみて突然「てれんっ」びっくり既読
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恋ってねお菓子作りと一緒なのちょっぴりお塩も必要なのよ
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部屋の壁思い出飾った写真り一生消えない画鋲の穴たち
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生きる理由?そんなの別に知らないわ。でも死ぬ理由も知らないでしょう?
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昼下がり白レースのハンカチを見つめて思ふ白昼夢かな
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スコールが突然襲う黄昏にこのまま二度と夏が来ないで
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こんなにも想ってゐるのに振り向かぬ貴方が不幸になりますやうに
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夕立にコンクリートと雨かほり色のくすんだ庭の紫陽花
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心臓はあと型真っ赤な楽器が鳴り響く目前の君にばれやしないか
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なんだかね変な気分よわかるでしょ恋がしたいのだって夏だもの
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君笑う向日葵畑で指絡め黒髪ゆるる青空の下
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あゝしまった君との喧嘩「ごめんね」のその四文字があまりに遠い
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透明のグラスでカラカラ音を立て兄と一緒にカラダにピース
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Que será, seráケ セ ラ セ ラ 「なるがままに」と夏色の広い虚空を見つめて思ふ
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はて誰ぞ彼方に立つ人夕暮れ時–黄金の空を「彼時かれどき」と
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