Utakata
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霧島絢
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主に恋歌とか落書きみたいに即詠したもののメモ帳。
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いかつめの小指に青い毛糸巻き友だち探しに草むらへ出る
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ミントティー飲んだあとするくちづけできみの虫歯が治るといいね
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冬恋しホットチョコレートに溶けた魔法少女の祈りは破れ
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マシュマロをくわえむさぼるくちびるに桜ひとひら吸いこまれてく
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黒ネクタイしずかにほどきあたたかなビーフシチューを音立てすする
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空き缶にミントの葉っぱ詰め込んで世界を逆さにまわして眠る
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もろもろのわだかまりなどつぎ足してビーフシチューは二十歳になった
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海底にいっぽいっぽとしずみゆく春のまじないうち消すように
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お祈りの終わりのようにまぶた閉じ棒キャンディーの取っ手をなめる
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荒れた手をざらざら頬にすられてははくちょう座から星舞い落ちる
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白くなれブラウスに生まれたならば何度も白に戻る運命
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むぎゅぎゅうと強く抱いたらしゃぼん玉つぎつぎ吐いてシーツのにおい
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背徳もあまくくちびるつぐみつつ聴くI LOVE YOU湿り気に満つ
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瞳からうろこがべりと落ちてきてカスタードのたい焼きになる
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一冊の本が終わると目を閉じてこの世にもどる呪文を唱う
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やわらかい雫にふれてぷにと言う音の正しいでかたを聴いた
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ふわわふわメレンゲ飛んだ日記には書けない秘密飲みこみながら
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公園でセピア色した飴舐めて胸に羽毛がひとつ刺さった
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ウォークマン電池が切れて見上げたら虹に全てを奪われてゆく
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つくり笑いも美しいひと粉々に割ったファンデーションを拾って
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とくとくと脈をうずかせ降りてゆく階段の下の檸檬目掛けて
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その眼鏡割っていいかな正体が堕天使だって知られたいでしょ
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下方置換息を集める理科室の窓から音符ぽろぽろろっこ
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ベンチの上硝子細工の金魚抱きすくわれるのをずっと待ってる
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お城から神様は抜け出せなくて今日はケーキを焼いて遊んだ
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あの夕陽きらきらしててまっすぐにすすんだきみを包んでとかす
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包帯を腕にまいたら世界中反時計回りになおっていく
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世界中駆け巡った風吸い込んで吹いた口笛炭酸のなか
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みずうみの薄氷に穴あけながら永遠の世界のドアノブ探し
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この胸に白いダリアを突き刺せば初めて行った海色になる
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