Utakata
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霧島絢
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主に恋歌とか落書きみたいに即詠したもののメモ帳。
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芯のない鉛筆を折る、にくしみは愛につながるランドルト環
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くつくつと煮える豚汁 終電を逃した方が良かったかしら
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眠ろうかバターロールにくるまってそして誰かにかじられようよ
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雨降る街傘をもたないルリタテハ舞えぬ恨みを込めたまご産む
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星で会う 指に巻いてる絆創膏はがせば光流れて落ちる
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晴れの日に雨傘ひとつ手に取って呪いの本をそおっとひらく
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チップスに砂糖さらさらこぼしたらわたしも白に染まれるかしら
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マッチまでぽきりと折れる水槽のネオンテトラが眩しい夜に
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しずまった駐車場からバルーンを持って飛び降りあてない旅へ
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カレーナンがぶりがぶりと噛みながらおんなの指は春に染まらず
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見えざる手髪をさらさら梳いてゆく昨日抱かれた熱は下がって
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街路樹の枝に通したネックレスさよならビール百円の街
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浴槽で眠る蛇には砂色のタオルケットをそっとかぶせる
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ねずみ色したハムスター手に乗せて頭痛が痛いみたいな気分
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かなしみをゼラニウムから集めては練り香水にさらに練りこむ
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チョココロネ耳に当てると大気圏昇っていった熱気球の
音
(
ね
)
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錆びてゆく釘の頭を撫でながら明るい髪にしようと思う
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おみくじのいい加減さを見習って放送禁止用語で話す
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レタスから千切れて落ちた革命の可能性ならゴミ箱のなか
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歯みがきが下手くそな夜飛行機のランプまたたく空を飛べそう
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やわらかな白いアスパラ湯がいたらあなたの腕に似てて食べない
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愛や恋、ロマンスなんかではなくて待ち受けているのはただの梅雨
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なじまないハンドクリームみたいだねコンドームのぬるぬるのところ
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ゆるやかなすべり台から駆け下りる恋の終わりを早めるように
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マヨネーズセロリにつけてかじりつつさっきの抱擁は事故だろう
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骨のないマネキンのよう終電で手すりに身体ゆだねた人よ
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ブラウスのシミを抜いたら出掛けようひらひら風に舞って留守番
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スプーンの柄に彫られてる貴婦人はカメラ目線でインスタに棲む
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舞茸のようにひらひらになったらハチ公前ですぐ見つけてね
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崩れてもまた崩れても食べられるピラフになりたいそう言って泣く
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