Utakata
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霧島絢
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主に恋歌とか落書きみたいに即詠したもののメモ帳。
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口笛を夜に吹いたら山積みの宿題ぱらぱらめくれて消えた
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凶器にはならないナイフ握りしめ血のあたたかさ少し教える
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リビングに何も無いので死んでいることになったよ遺書何書くの
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ぐーぱーと白い乳房を握っては雲より遠いひとを想って
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やわらかくいったつもりのつらいねが影をささせたキャンドル灯す
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強く強く握った右手痺れても夕陽が観てるから離さない
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カラオケで告白してもいないのに振られた歌を選んでしまう
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弁当の上の梅干しみたいだねお飾りとして連れ回される
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正しても正しても正しきれなくてれとねをいつも間違えている
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バター練りしぼるクッキーいくつものハートを描く血の味はせず
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そむきゆく小指の意思を感じつつ嘘はつかずに好きだよという
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あくびするまひるまのきみ ポケットにカフェオレ缶をそっとねじ込む
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レモネードまぜたマドラー口に入れ熱のある日のしぐさを真似る
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筋肉と血管ばかりの人形と二階廊下でステップダンス
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かき氷のシロップで染める恋心初めてだからレモンにしよう
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くらげには単三電池あげてみたすごく光ってくるくる回る
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半額のシール貼られたばっかりの回鍋肉を抱きしめ帰る
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コロッケパン噛みしめながら夜からの雨で時空が続くとわかる
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くれはとり綾波レイの缶バッチリュックにつけて上京します
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甘栗を切ったばかりの爪で剥くやさしさだけがとりえのわたし
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さっくりと膝を切っても流れ星消えるのを見てから立ち上がる
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まばたきをひとつふたつとするたびに猫の近寄る足音がする
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雨の打つトタン屋根から飛び立てずうずくまってる
白鳥
(
しらとり
)
一羽
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夜明け前ひとりで食べるプレッツェル正しい音階で折れていく
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借りたまま返せなかったCDを指にさしてはくるくる回す
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からだという博物館に愛しさが展示されゆく真夜中の海
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口紅も一緒にすするボンゴレの海がほんのり夕陽に染まる
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とんぼには一人称の視点から億千万の太陽がある
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ウインナーコーヒーの上旗さしてまだお子様のアピールをする
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宝箱今日もこっそり開いてはきみのめがねが足りなくて泣く
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