秋人(あきと)
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詩は長年書いてきましたが短歌は今年(2023年)の夏あたりから詠み始めた初心者です。
様々作品に出会って日々刺激を受けています。

捨てられし 儚き恋の落とし物 涙滲んだハンカチ拾う  
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チャイム鳴り 授業息抜き自由時間 給食思い頬杖つくのみ  
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交差点 ひとつ間違え山紅葉 季語も曖昧ナビの地図詠み  
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廃墟にて 芽生えし愛を抱きしめる シャボン玉の弾けぬ強さで  
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愛入れぬ 二十九文字のラブレター 言葉足らずで恋に至らず  
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食リポを 美味しいだけで済ませれば 愛と手料理冷めるしかなく   
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駅内に 新設されたロッカーに 名をつけるとしたらジョン・レノン  
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若僧に 負けじと踊ってみたものの 腰悲鳴あげるし膝笑うし  
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秋冬の 衣食が世間騒がすも おかまいなしに鳥の巣作り  
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口を衝く 止まぬ言い訳反故にして 三十一文字出直し図る  
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本人の同意もなしに受理される太郎と花子の婚姻届  
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ひとりいるベンチに並び腰下ろし 何も語らず何もけがさず  
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出世への街道離れ風となり 彼岸花咲くあぜ道をゆく  
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ごめんねの あとひと言で仲直り 素直足りずにピース埋まらず  
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胸宿る 恩師の言葉詰め込んだ 宝石箱の光こぼれる
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夜を待ち お湯を注いだカップ麺 三分待たず恋へ駆け出す  
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触れ難い危険が魅力バラの花 トゲ丸まりて恋の冷めゆく  
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オフィスにて 恋の噂の立つ水面 投げた小石の波で打ち消す 
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学び舎を巣立つ寂しさいかほどか 溢れる涙のアルキメデス 
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「好きだよ」と告げた瞳に陽が沈み 戻れぬ思い途方に暮れる 
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ドタバタと ファーストデート舞台裏 試着コーデの間違い探し 
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甲子園 熱闘終えたグランドに そよぐ晩秋の香り立つ風 
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街逃れ 色づく秋を訪ねれば 花一輪の恋の面影 
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どの順で 食すべきかと見渡せば 本命横の黄身(キミ)と目が合う 
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ファッションの 一歩先行くリーダーに 歩調合せて秋の風切る 
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おむすびを頬張る毎に 頂の先に広がる麦 黄金色 
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望まざる 合理化という引き算に 割り切れぬ思い 星の降る里 
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陽だまりで 舟漕ぐ祖母の編みかけの 糸で結ばれし祖父との約束
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冷めた恋 見つめ合えないコンビニで 「温めますか?」とレジの中から
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