Utakata
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秋人(あきと)
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詩は長年書いてきましたが短歌は今年(2023年)の夏あたりから詠み始めた初心者です。
様々作品に出会って日々刺激を受けています。
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せっかくの繋いだ手と手さよならと 振る手に浮かぶ恋の残像
4
通勤の バスにて恋の 散るを知り 降りますボタン 静かに点す
13
十歳で恋を手にしてそれっきり 二勝目まだかと二十歳の春に
4
ご機嫌に 奏でるギター旋律が 見知らぬ愛の傷の癒しに
3
初戦にて 決着つかずラブゲーム 勝負衣装の二の矢三の矢
3
一言もただ一音もこぼさずに消化してゆく血と肉とする
7
満足に たったのひとり愛せずに 人類愛が聞いてあきれる
12
恥もなく 外聞もなく 好きだよと その口が言う この口が言う
7
昨日まで 着かず離れず掛け布団 抱いて離さぬ肌寒の朝
6
夕暮れに おでんのささやきコンビニの 冷やし中華の日焼け跡から
4
いつ時も 忠誠心のワン返事 犬も歩けばミッション遂行
5
メイク変え 対人評価上がれしも 顔認証ではNG判定
8
授業にて 戦国時代歩めども 安土城跡傍観するのみ
3
捨てられし 儚き恋の落とし物 涙滲んだハンカチ拾う
7
チャイム鳴り 授業息抜き自由時間 給食思い頬杖つくのみ
5
交差点 ひとつ間違え山紅葉 季語も曖昧ナビの地図詠み
9
廃墟にて 芽生えし愛を抱きしめる シャボン玉の弾けぬ強さで
7
愛入れぬ 二十九文字のラブレター 言葉足らずで恋に至らず
7
食リポを 美味しいだけで済ませれば 愛と手料理冷めるしかなく
6
駅内に 新設されたロッカーに 名をつけるとしたらジョン・レノン
3
若僧に 負けじと踊ってみたものの 腰悲鳴あげるし膝笑うし
5
秋冬の 衣食が世間騒がすも おかまいなしに鳥の巣作り
6
口を衝く 止まぬ言い訳反故にして 三十一文字出直し図る
7
本人の同意もなしに受理される太郎と花子の婚姻届
7
ひとりいるベンチに並び腰下ろし 何も語らず何も
汚
(
けが
)
さず
6
出世への街道離れ風となり 彼岸花咲くあぜ道をゆく
9
ごめんねの あとひと言で仲直り 素直足りずにピース埋まらず
7
胸宿る 恩師の言葉詰め込んだ 宝石箱の光こぼれる
7
夜を待ち お湯を注いだカップ麺 三分待たず恋へ駆け出す
8
触れ難い危険が魅力バラの花 トゲ丸まりて恋の冷めゆく
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