Utakata
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カメそば
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夕暮れの 空に響いた 轟音は 1985 あの日の秩父
10
雨上がり 小さい頃の 神様が 舞い降りてくる
梔子
(
くちなし
)
の庭 「やさしさに包まれたなら」
8
少年は そっとつぶやく 母上と 杉のこずえに 星を見上げて 「一休さん」
9
何にもない 大地にゴロンと 寝転ぶと 星には夜と 朝がまた来た 「はじめ人間ギャートルズ」
9
枯葉散る 白いテラスの 夕暮れは わたしが愛に 包まれたとき「天才バカボン」
10
うたかたの 思いのままに 詠む歌に いいねを求む 歌詠みの業
10
奥武蔵 グリーン街道 香る風 葉裏奏でる 森の音楽
8
「ひとつだけ」 朗読してた 先生が 声ふるわせて 泣いた教室
9
居酒屋で 花火とケーキの サプライズ はしゃぐ乙女の
齢
(
よわい
)
は五十
18
降車駅 ひとつ乗り越し 歩く夜 田舎のひと駅 なんと長きよ
13
久々に 人と交わり せし後は 己ひとりの 弱さまた知る
9
ヘビイチゴ 甥っ子勇者と 行く森に ルビーのごとく 赤く輝く
13
チンチンと エンジン冷える 静けさの峠に おはす馬頭観音
9
飾られた 手縫いのマスク ゆるキャラも 埃被りて いく商店街
20
図書館の 廃棄印が 付きし本 選びて楽し 老父の休日
13
めおと鳩 ドデッポ鳴きて ベランダを ロックオンして
大家
(
われ
)
に挨拶 (巣作りの季節)
12
父の自慢 諸橋轍次の 大漢和 開かれぬまま 寄贈書となり
13
秩父事件 石碑に触れる 我の手と その手に止まる 虻の一匹
10
週末は 言葉を削り 削られて 短歌は時の 底なし沼なり
9
外来種 桜を内から かみきりて 春のアーチの なき新年度
8
収穫の 麦の穂 雨をしっとりと含みて重し 純金のごと
8
青竹を 踏んで作った 自慢の麺 人まで踏むと 口コミにあり
8
床の間に 鯉の掛け軸 既になく マキタの工具の 充電を待つ
5
庭に来る 野鳥の声に 耳澄ます ホケキョ以外は わからぬ歌詠み
9
古き家 壁に掛かった ナマハゲは 子ら去り後も 泣く子を探す
5
五月雨に 空気の澄みて 山近し とうきびの穂 ほのかに香る
8
エアロ漕ぎ 弱虫ペダル 観ていたら 気づけば山で 我も坂道
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土手一面 艶やかな黄に 記念写真 ググると黄文字の 特定外来 (オオキンケイギク)
9
酔いどれの 爺さん拾えば 元陸士 駅にて別れ 敬礼される (新宿にて)
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五月雨の 涼風すでに 心地よし 思いやらるる 風情なき夏
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