カメそば
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200
地震明け ダイヤ乱れる 休日の 満員電車に 戸惑う親子
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一人では 怖くて見れぬ ようつべを 一緒に見てと せがむ野生児
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お泊まりの 迎えに行くと 頭から 水を被って 笑う野生児
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木漏れ日の 差すアスファルト 寝転べば とんぼを乗せて 雲流れゆく
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台風の 去りし翌朝 薄曇り 蝉なく声は 小さくなりぬ
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肝試し ライトに浮かぶ 暗がりの 深さを知りて 子はしがみつく
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お泊まりの 子の振り回す 花火の輪 蚊取り線香 くゆる縁側
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君の手に あれど生命は 君のもの ならずと甥に 語れるしじみ
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ガラス越し 子を見て跳ねる 犬たちは 外の世界に 焦がれて鳴くや
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バケツ置き 掬ったしじみ 覗きこむ 殻よりわれを 見る目の二本 
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夏草の 茂る土手道 自転車は 緑のアーチ くぐりて走る
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夏休暇 入りて磨かる 自転車が 乗れと急かすも 三十七度
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畑中の スプリンクラーの おこぼれに あずからんとて 道のに寄る
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夏空の 遠くに聞こゆ 蝉の声は 木陰に入りて 時雨と注ぐ
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陸運局 申請書類の 手に負えず 我を手招く 代書屋の文字
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蝉の鳴く 朝の自転車 置き場にて 広き車間に 夏休み知る
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真夏日の 残す地熱を 和らげる 曇りの空に 安堵する朝
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利根川の 土手初めての そり遊び 子らの転げて 枯れ芝の舞う
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ショーシャンクの 空仰ぐごと 手を広げ 冷却ミストの 霧にいだかる
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野球には まぜて貰えぬ 弟を 見てくちびるを 噛んだ冬の日
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墓前にて 腰まで茂る 夏草の その強き根は 祖母より継ぐや
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死のいまだ はるけき子らは 彼岸日に 墓地の柄杓ひしゃくで 水遊びする
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紅葉こうようを 知らない友に 見せたくて 秋詰め込んで 送った小箱
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飯盒の 下がるリュックを 熊鈴の 代わりと笑い 山並み見上ぐ
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ピアノ持つ ことに憧れ 弾かぬまま 序章で終わる 母のバイエル
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短歌詠み 始めた我に 朝日歌壇 写したノート 差し出せる父
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部屋干しの 場所塞がりて ワイシャツは エアロバイクの 肩に広がる
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光なき 己に代えて 我がバイク スポークひとつ まで磨き抜く
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青春が 我にもあったと 思わさる フェンス向こうの 空とファイ・オー
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交流の なきマンションで 隣人が 杖つく者と 初めて知る日
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