Utakata
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カメそば
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地震明け ダイヤ乱れる 休日の 満員電車に 戸惑う親子
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一人では 怖くて見れぬ ようつべを 一緒に見てと せがむ野生児
7
お泊まりの 迎えに行くと 頭から 水を被って 笑う野生児
8
木漏れ日の 差すアスファルト 寝転べば とんぼを乗せて 雲流れゆく
10
台風の 去りし翌朝 薄曇り 蝉なく声は 小さくなりぬ
9
肝試し ライトに浮かぶ 暗がりの 深さを知りて 子はしがみつく
10
お泊まりの 子の振り回す 花火の輪 蚊取り線香 くゆる縁側
23
君の手に あれど生命は 君のもの ならずと甥に 語れるしじみ
7
ガラス越し 子を見て跳ねる 犬たちは 外の世界に 焦がれて鳴くや
6
バケツ置き 掬ったしじみ 覗きこむ 殻よりわれを 見る目の二本
11
夏草の 茂る土手道 自転車は 緑のアーチ くぐりて走る
18
夏休暇 入りて磨かる 自転車が 乗れと急かすも 三十七度
13
畑中の スプリンクラーの おこぼれに
与
(
あずか
)
らんとて 道の
端
(
は
)
に寄る
29
夏空の 遠くに聞こゆ 蝉の声は 木陰に入りて 時雨と注ぐ
9
陸運局 申請書類の 手に負えず 我を手招く 代書屋の文字
12
蝉の鳴く 朝の自転車 置き場にて 広き車間に 夏休み知る
15
真夏日の 残す地熱を 和らげる 曇りの空に 安堵する朝
18
利根川の 土手初めての そり遊び 子らの転げて 枯れ芝の舞う
17
ショーシャンクの 空仰ぐごと 手を広げ 冷却ミストの 霧に
抱
(
いだ
)
かる
18
野球には まぜて貰えぬ 弟を 見てくちびるを 噛んだ冬の日
10
墓前にて 腰まで茂る 夏草の その強き根は 祖母より継ぐや
13
死のいまだ
遥
(
はる
)
けき子らは 彼岸日に 墓地の
柄杓
(
ひしゃく
)
で 水遊びする
9
紅葉
(
こうよう
)
を 知らない友に 見せたくて 秋詰め込んで 送った小箱
12
飯盒の 下がるリュックを 熊鈴の 代わりと笑い 山並み見上ぐ
14
ピアノ持つ ことに憧れ 弾かぬまま 序章で終わる 母のバイエル
16
短歌詠み 始めた我に 朝日歌壇 写したノート 差し出せる父
5
部屋干しの 場所塞がりて ワイシャツは エアロバイクの 肩に広がる
21
光なき 己に代えて 我がバイク スポークひとつ まで磨き抜く
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青春が 我にもあったと 思わさる フェンス向こうの 空とファイ・オー
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交流の なきマンションで 隣人が 杖つく者と 初めて知る日
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