Utakata
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カメそば
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祖母眠る 墓石撫でて 魂が 石へと変わる 無常に触れる
18
昼下がり ホームに響く 異国語の 優しき調べ 背中にて聞く
8
駅前の
鎧兜
(
よろいかぶと
)
の 彫像も 冷却ミストに 涼取る夕べ
17
梅雨晴れの 陽射しに真白き 霧のごと 冷却ミストは 駅に降り
注
(
そ
)
ぐ
10
サイレンは 深夜に駆けて 街路樹に 眠れる鳥の 心騒がす
7
田舎道 自転車漕いで 目に映る もの口ずさみ 歌に整う
10
咳やまぬ 老母を置いて 月曜の 会社に向かう 傘を打つ雨
14
獲れたての じゃがいも
蒸
(
ふか
)
し 湯気放つ 大地の香り 口に頬張る
14
用水路 梅雨空のもと 水かさの 増して早きを 渡るあめんぼ
14
水入れが 済んだ田んぼの かたわらで 梅雨空に咲く 若き向日葵
17
夕暮れに 高層ビルが 一枚の 鏡となりて 宵空映す
13
二人乗り 後ろの君に 重いよと 言って背中を 叩かれた夏
11
養蚕業 廃れ人の手 離れたる 桑が大樹と なりて繁れる
15
駅前で 令和の夢を 託されて 梅雨の晴れ間に ゆれる短冊
19
手に乗せた 絹ごし豆腐と 我の手の ひらの境を 探す包丁
6
元禄の 文字かすれゆく 地蔵さま 天が供えた 木の葉のひとつ
10
慰霊の日 我に教えた 琉球の 切手に咲いた ひめゆりの花
15
線路沿い 紫陽花の道に 傘は揺れ 顔寄す人に 花の微笑む
11
日曜の 下り列車は ディズニーの 袋抱えた 子らがまどろむ
7
休日の ぐずる赤子を あやせずに 眠ってくれよと 父はつぶやく
6
マンションと ホテルのはざま 行き来して ねぐら求むる 鳩の夕暮れ
12
白球に 全てをかけた 球児らに 声枯らす夏 また訪れる
8
一日の 疲れもピーク 日跨ぎの 動かぬ電車に 明日憂う人
8
高崎線 ひと駅走り また止まる 地震の後の 長き家路よ
17
森の木と 蔓で作った 弓と矢に 都会っ子の目が 狩人となる
7
高原で 子らは牛より 名物の ソフトクリーム 見てほころびる
15
長ズボン 膝までまくり 用水路 初夏の涼とる 午後のひととき
9
麦刈りを 終えた
畑
(
はた
)
から オートバイの 音に驚き 飛ぶ雀たち
12
四十年 父が育てた 菜園の 土ほっこりと 指に温か
12
キイキイと 音軋みたる 自転車に あやしき奴めと 犬吠えかかる
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