Utakata
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カメそば
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目の見えぬ 少女はひなた ぼっこして お日様色が わかると言った
14
デイケアの 迎えを待てる 老人が 見つめる先の 制服の群れ
17
アスファルト 下から持ち上ぐ 街路樹の 生命力に けつまずく我
27
エレベーター 相乗りになり 震え出す少女の母は 我にあやまる
10
今ふうの 店に見た目の 麗しき カップル我は 老母と二人
12
擦り切れた 母のテープに パリの朝 燃えたひとりの 少女の歌あり
9
パリの空で 見果てぬ夢を 追えたなら みじめな暮らしの ままでも素敵
11
締め切りが 迫るとまぶたの 仙道が 涼しい目元で まだ慌てるな
9
赤塚の キャラの口調が 感染し 家族のメールの 語尾にはココロ
10
九つの とき松葉杖 嬉しくて まだ治るなと そっと祈った
9
ドイツ語の ノート回して 終わったら スキー行こうと 白い息吐く
15
バンフという 名の喫茶店 友達と 夢を語らう 深まる秋に
13
上京し 自分の歩く 初めての 街眩しくて 弾んだ弥生
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君のこと 歌に詠んだと はにかんで 聞かせてくれた 初夏のキャンパス
14
野外飯 こぼれるゴマを 空からの 贈り物とて 運ぶ蟻たち
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三十年 前の団体 記念写真 どれがじいじか 分からない孫
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小六で 古典落語に 魅了され 夢は富くじ 当たって隠居
14
揺れ動く 家に戻れず 人のいる 場所を探した 2011
9
既視感の あるツインタワー 新たなる 世紀も
戦
(
いくさ
)
2001
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カナリヤと 防毒マスク 朝昼も テレビの前の 1995
10
閃光に 広場は裂かれ 道に立つ ひとりの青年 1989
8
飲み会で パワハラ上司を 殿と呼び 鬱憤ぶちまく 家臣の我ら
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著作権 なき世のスナック 看板に ルパンと不二子が ウインクしてた
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二年だけ 住んだ我が家を 訪れて 昔の笑い 声聞きに行く
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秩父路を バイクで行けば 標識に 座る木霊が こちらと招く
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二階から 小さく見えた 水平線 いつか一人で 行こうと決めた
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埠頭にて ホットドッグを 頬張ると 幼き我に 船の背高し
10
ベースキャンプ 金網越しの 地平線 滑走路には 揺れる陽炎
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産着
(
うぶぎ
)
着た 甥っ子の目 見つめると 子犬のような 笑顔ほころぶ
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半べそで 捨ててと頼んだ 大好きな 水木しげるの 妖怪百科
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