瑞乃ゆみ
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130

よろしくお願いします。

指の先まで満たしたい言の葉の脈へと潜りさらに奥まで
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わけもなく淋しくなる夜きみの声聴きたい気持ち隠しておやすみ
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雨上がり雫が光る月の下 花は静かに虫のを聴く
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月明かり緋色に匂う曼珠沙華 切なく凛とし我が目を奪う
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散歩道みどりの中に誇るあか 秋色吸い込み朝を駆けゆく
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ジャリと鳴る道を見つめるあの小さき足で確かに踏みしめられた
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いるはずだ時間泥棒きみといる日に盗まれるいつも必ず
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全身の毛が夕焼けの光浴び輪郭輝く小さなからだ
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真っ白なハードカバーにハート舞う二十年ぶり交換日記
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テレビから離れぬ父と歩く晩そばに愛犬のんびりおしゃべり
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