Utakata
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瑞乃ゆみ
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きみの鼻息かと思ったその一瞬 風の姿を借りて来てくれた
4
きみという子がいたことを歌に詠む百年
後
(
のち
)
も色褪せぬよう
8
きみとの想い出すくい上げる度きみののこした色が濃くなる
1
隕石がおちて滅びゆく恐竜たち
他人事
(
ひとごと
)
だとは思えなかった
3
恐竜たち戦いの末
斃
(
たお
)
れゆくあの眼を知ってる 愛犬の、あの
5
羽根ペンにインク吸わせてしたためるその
文
(
ふみ
)
はきっと菫の匂い
8
届かぬとわかっていても祈る日々それが自己満足だとしても
9
巣にこもり友らの日常垣間見るもはや雛鳥ではない我は
4
きみの写真毎日見ては宙を撫で 柔らかな毛並みのあのあたま
3
洗濯物干しつつ涙あふれ出す乾かしてくれこの水分も
8
「普通」という多数派に入れなくて我の行く先ぼんやりかすむ
5
我の道 亀の歩みで進んでは甲羅の中でゆらんゆらんと
4
去来する意味もたぬもの書き散らし舟を漕いでは意義を求めて
2
夕陽から巨大な白き翼伸べ我らを知らぬままとけてゆく
5
無垢なしっぽまっすぐ空へ月明かりのもと気になる地面、草、ねこ
5
薄闇に
真白
(
ましろ
)
のしっぽふわりふわ こみあげる愛しさ夜に溶け
3
指の先まで満たしたい言の葉の脈へと潜りさらに奥まで
7
わけもなく淋しくなる夜きみの声聴きたい気持ち隠しておやすみ
4
雨上がり雫が光る月の下 花は静かに虫の
音
(
ね
)
を聴く
9
月明かり緋色に匂う曼珠沙華 切なく凛とし我が目を奪う
2
散歩道みどりの中に誇る
紅
(
あか
)
秋色吸い込み朝を駆けゆく
3
ジャリと鳴る道を見つめるあの小さき足で確かに踏みしめられた
1
いるはずだ時間泥棒きみといる日に盗まれるいつも必ず
4
全身の毛が夕焼けの光浴び輪郭輝く小さなからだ
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真っ白なハードカバーにハート舞う二十年ぶり交換日記
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テレビから離れぬ父と歩く晩そばに愛犬のんびりおしゃべり
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