瑞乃ゆみ
35
41
投稿数
93

よろしくお願いします。

鳴き尽くした蝉そこここに落ちていて翅だけ残し砕けゆく夏
7
カート引き歩く後ろでクシャクシャと枯れ葉あやめる音が聞こえた
9
でこぼこの地面を確かめるようにきみと歩いた道踏みしめる
11
じっと地面見つめて歩く己という器の中を歩いているよう
9
ひこうき雲私のおりを乗せ忘れ三つそれぞれの空へ消えた
6
旅立った瞬間に間に合わなくて きみのたましい翳りなくあれ
4
見上げれば枝切られた木の影濃くきみがいる気がした黄昏時
2
きみの鼻息かと思ったその一瞬 風の姿を借りて来てくれた
5
きみという子がいたことを歌に詠む百年のちも色褪せぬよう
10
きみとの想い出すくい上げる度きみののこした色が濃くなる
2
隕石がおちて滅びゆく恐竜たち他人事だとは思えなかった
4
恐竜たち戦いの末たおれゆくあの眼を知ってる 愛犬の、あの
6
羽根ペンにインク吸わせてしたためるそのふみはきっと菫の匂い
9
届かぬとわかっていても祈る日々それが自己満足だとしても
10
巣にこもり友らの日常垣間見るもはや雛鳥ではない我は
5
きみの写真毎日見ては宙を撫で 柔らかな毛並みのあのあたま
4
洗濯物干しつつ涙あふれ出す乾かしてくれこの水分も
9
「普通」という多数派に入れなくて我の行く先ぼんやりかすむ
7
我の道 亀の歩みで進んでは甲羅の中でゆらんゆらんと
5
去来する意味もたぬもの書き散らし舟を漕いでは意義を求めて
4
夕陽から巨大な白き翼伸べ我らを知らぬままとけてゆく
6
無垢なしっぽまっすぐ空へ月明かりのもと気になる地面、草、ねこ
6
薄闇に真白ましろのしっぽふわりふわ こみあげる愛しさ夜に溶け
5
指の先まで満たしたい言の葉の脈へと潜りさらに奥まで
8
わけもなく淋しくなる夜きみの声聴きたい気持ち隠しておやすみ
5
雨上がり雫が光る月の下 花は静かに虫のを聴く
10
月明かり緋色に匂う曼珠沙華 切なく凛とし我が目を奪う
4
散歩道みどりの中に誇るあか 秋色吸い込み朝を駆けゆく
4
ジャリと鳴る道を見つめるあの小さき足で確かに踏みしめられた
2
いるはずだ時間泥棒きみといる日に盗まれるいつも必ず
5