スズキヒカルコ
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コーヒーとおまんじゅうと短歌。

ラーメンが出来上がるまでの三分で気づいた真理を食べたら忘れた。
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北風と雑巾絞ってかじかんだ指先で送る励ましLINE
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すごい眠い。あの日のLINEを読み返す。今なら許せる。すごい眠いし。
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人生で初めて他人を好きになった公園は今朝も吸い殻だらけ。
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「写真とか撮られるの苦手なんだよね」そんなあなたの写真一枚。
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叱られて落ち込んでる程人生は暇じゃないはず。落ち込むけれど。
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嫌いな人が困っています。お仕事で。それでは私はどうするでしょう。
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この仕事、向いてないとは思うけど、サイゼに行くにはお金が必要。
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痩せてから明るくなった先輩は、恋人なんか要らないと言う。
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世界平和なんて無理かも、ジョン・レノン。こんな小さな職場がギスギス。
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目くらいは合わせてくれてもいいのに、と思いつつ私、目を伏せている。
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生きづらい、生きづらい、ってつぶやいてる人の彼氏の年収を知る。
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炊飯器は別れる時に譲ったよ。私よりお米が好きだったから。
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テレビでは悲しいニュースが流れてる。「悲しいね」って誰かと言いたい。
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履歴書に貼った写真は笑ってた。その時は未来を知らなかったから。
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「お互いにブスは損だね」そんなLINE受け取り私は強い酒飲む。
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祖父がくれた無印良品の袋にはヘルパーさんが握ったおにぎりが。
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靴下が意外と派手なことを知る。何気なく組み替えられたその脚。
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今日の空は、あの頃毎日保健室の窓から見ていた空と同じだ。
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「さよなら」と送ったスマホが、枕元、一瞬震えて再び静寂。
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充電がなくなりそうだ。あの人のx閉じて、星でも見よう。
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あの人を好きだった過去も悲しいし、好きでない今の自分も悲しい。
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ケージの隅眠ってる君の小さな耳、私のため息でぴくっと動いた。
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雨の夜の牛丼屋にて一人飯。リップの『ONE』が寂しく染みる。
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お風呂場独り。「それでは歌って頂きましょう。私で『もう恋なんてしない』」
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パワハラで辞めた会社のCMをぼんやり観てる。生活は続く。
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老人の昔話を受け流し、マックの値上げに思いをはせる。
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今日は、一つ、小さな嘘をついたから、まっすぐ前を見て帰ります。
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報われない努力の方が多いのだと知ったあの日から二十年経った
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半額のパンの消費期限五分前、キッチンに立ってむせながら食べる。
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