スズキヒカルコ
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コーヒーとおまんじゅうと短歌。

短歌なんて恥ずかしい趣味だと気づいたよ。歯を食いしばる妹を見て。
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土曜日の夜はひたすら歩いてた。何だか川が見たくなったから。
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ロッカールーム。渡せなかったのど飴を、独りなめてる。心もスースー。
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面白い冗談を言えば、また肩に触れてくれるのかもとか思って。
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虚しさが、質量をもって襲い来る。トクホのコーラであんまん流し込む。
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日の入りから日の出までの時間には、あなたに彼女がいるか気になる。
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ケージの隅おやつを隠している君の丸いお尻に朝日が当たる。
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社員証入れるケースにキティちゃんのシール貼ってるあの子はハタチ。
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真夜中に歯みがき粉切れて、ものすごい勢いで口をすすいでる顔。
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パーカーのフードの部分のにおい嗅ぐ。これ部屋着だから、全然セーフ。
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大戸屋で五穀ご飯を頬張って、「これで健康。今日も酒飲もう」
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今やもう、眼鏡が曇ることなんかいとわずすする、独りラーメン。
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歯を磨く。鏡を見ながら歯を磨く。私よ、そんな目で見るなよな。
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安い腕時計の時刻が少しだけ進んでいるからお得な気分。
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オンラインゲームの時は少しだけ強気に、「ほれほれ」とかつぶやいている。
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ああ、小指に絆創膏巻いたんだっけ。みんなのカップ洗ってて気づく。
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「俺なんて所詮だめだとわかったよ」普段は自分を『私』という君。
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悪口と悪口の間にパンを食う。パンも悪口も変わらぬ昼休み
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おすすめのマッチングアプリ。先輩に教わったけど、たぶん忘れる。
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給湯室のゴキブリホイホイ覗く時、得体のしれない胸の高鳴り。
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十五年。あの日私は初めての、自分の部屋で震えていました。
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帰り道。鞄に酢イカと酒がある。デグーを見ながら晩酌するのさ。
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「聞き上手」と言われてお礼を言ったけど、私も色々話してみたい。
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バス停に落ちてたキャバクラの名刺には、私の名前と同じ源氏名。
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スウェットに味噌汁こぼした夜十時。コインランドリーの冷たい明るさ。
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あの店の「ちょっといいな」の店員さん。今日いた。ああ、そっか、今日、水曜日か。
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中学生のカップルが残雪踏みながら、陽の当たる道を歩いていたよ。
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知らんがな。その哲学も、こだわりも。思いつつ淹れる、ぬるめのコーヒー。
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仕事の帰り道。一歩、また一歩。孤独が少しずつ軽くなっていく。
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タレントのインスタ越しに見る地元。何だかすごく良い場所に見える。
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