麻だ。
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はじめまして、ほぼ夢の記録。

木の影が　芝生にふかく　濃くおちて　裏までとどくか　黄泉の国まで / 初夏
12
やっと星に なってくれたの おおぐま座の 超新星は 君のあの涙
8
水底（みなぞこ）に しずむ勾玉 ひろいあげ 声持たぬまま 人魚の涙
17
北国の 野は花ざかり 真っ白な 冬には真っ赤な ナナカマドの花 / おはよー｡⁠◕⁠‿⁠◕⁠｡
8
黄砂の日。もやる空にも カッコウの 二音（におん）は空から 降るようでいて
11
いそがしく 早苗を植える 水鏡 すきだきらいだ 何になろうか
11
どこまでも 花はにあわぬ 母なれば 春に牡丹餅 秋にはお萩 / 母の日
11
娑婆に棲む 百鬼夜行を バッサバサ 刃こぼれの数と やぶれた皮ふ / 自己免疫
4
さんざめく 人ごみの中 一人きり 海のみえない 砂浜をゆく
16
要領よく 生きることだけ 期待して 手間だけふえて 子育てのワナ
9
メロンソーダ　あわ立つなかを　泳ぎゆく　さながらチェリー　若葉の光り / DRIVE
8
雑多なる 黄金週間 ラプソディ つきは満月 おぼろに低く / 立夏
8
すみっコぐらしの アイコンが 雪になたよー 小（ち）さくて わからんかー / 菲菲
4
死にたくなる 事はないかと たずねても 「無（ね）ぇ」とひと言 こどもの日
9
やわらかな うぶ毛の若葉 なでるよう 天塩川沿い 水は満タン / みどりの日
10
お風呂場の 排水口から でた汚泥 おおよそ二尺 帰省の朝に / 夢路
5
わが窓をいよいよ桜色に染め 前線は次々ゴールせし / Ａ川市
8
さつき晴れ。朝からブンブン 清浄機 やぶれたアスファルトから 花の芽 / 花粉症
6
だれもみな 命をかけて 生きている それはそうだわ 産まれてきたから / 夢路
10
なにごとも 神は細部に やどるらし すみに張りつく 髪の毛ながす
13
ふとすると かいた恥ばかり 思いだす ささやくように ほーれほれと
9
ノーアウト満塁からのサヨウナラ さらわれてゆく足音までも / ハム
7
あれほどの 駆動オタクも 今はチャリ 好きだったのは 風おこす技
7
炊飯器の 釜だけ買おう 思てたら 廃番だった 十五年経ってた / おニュー
6
叱られて 冷たい風に 道ただし ひばりチルチル 陽は強くあり
7
どん天の 春は名ばかり なごり雪 山の端（は）光る 夏の鍵穴
15
暗やみで 卵産むだけ あたえられ 助けてくれぬか 白い防護服 / 鳥
8
ちんまりと 箱におさまり 寿命待つ 宇宙を背負（しょ）って 生まれたはずも
17
あめ呼べば 大気は黃色の 涙して 赤があせたか 赤になるのか
7
はるあらし　とびます飛びます　ミサイルも　とばしたいのは　まきつくズボン
9