文月のペンタトニック
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ありがとうございました。

本能の言いなりになってたまるかと我という「個」の「種」への反逆
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会議中上司と上司がぶつかってダイオウイカ対マッコウクジラ
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ゴルフ後に同僚と行くラーメン屋 戦友ともの資格を確かめすする
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心から全員自分が勝ち組と信じられれば平和な世界
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混ざりあう感情もどこか穏やかでパステルカラーが溶ける夕空
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足掻いても勝ち目がなくて嫉妬する 君が食する石焼き芋に
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AIを使いこなす人 AIに操られる人 試される人類ヒト
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カワイイとキモイの間を探りつつねぎまの串にマシュマロを刺す
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湯煎したチョコに記憶を練りこんでひとくち味見し砂糖を追加
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威圧する二匹の象の剝製は左がインドアフリカは右
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分かるけどわたしそんなに悪いかなあ 歪んだギターで塗り潰す夜
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帰宅して猫に伝える今日の愚痴 嫌そうだけど聞いてはくれる
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部屋中の想い出詰めたゴミ袋 一息置いて死神を呼ぶ
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僕たちが夢を見るとき夢の字もその目でじっとこちらを見てる
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九回裏 野球用語の解説に君がぽつりと「クローザーがいい」
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晴れた空 浮かんだ歌のアイデアが思い出せない 雲が流れる
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人々が舞台に上がっていく 僕は観客席にいるずっとずっと
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「また」と言い「逢いたいですね」の顔を見せ「遭いたくねえ」と腹で続ける
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円安と債券価格の相関に株価の動きをおなかすいたな
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周辺の道が一方通行で辿り着けない君の本心
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「マクドやろ 小さいツなんかないやんか」関西人の言い分を聞く
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朝陽浴び車道を駆ける白鶺鴒ハクセキレイ 今日の勇気を少しもらおう
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「たけのこ」と「きのこ」の票が同数で 最後の一枚開けた「たきのこ」
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予告なく始発列車で来た春に寝ぼけまなこで「はい」と答える
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夜景見て不意に「わたしのどこが好き?」足の指だと答えられない
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桜島 卒業式の晴れに立つ 門出を祝うか明日への狼煙
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五七五七七の句をドラム譜の八分音符に乗せて味わう
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辛い夜も月が示した方角に君の夜明けは常に在るから
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素うどんにコロッケ乗せる食べ方を教えてくれた君はいなくて
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「『石給いしたまふ ブベミラか』って、何のこと?」「ASEANアセアン諸国、暗記中なの。」
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