Utakata
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文月のペンタトニック
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道端に落ちた躑躅と目が合って跳ねる心の名前を探す
8
また会える だから言葉はなくていい 改札抜けて独りへ帰る
7
旬過ぎた極楽浄土か当麻寺 残る牡丹は美しく坐す
3
緑映ゆ
二上山
(
ふたかみやま
)
の稜線は同じ波形で空を切り取る
5
神座
(
かむくら
)
のメニューから消え裏キャラへ進化を遂げたラーメン雑炊
1
嚙み合わぬ話もシカトも気にせずに時を過ごせる人がいること
5
降り立った我を迎えし躑躅から溢れる春にふわり駅前
6
生粋の関西人であることを思い出しつつ往く奈良は晴れ
3
石段の足には落ち葉目に緑だんだん死んでだんだん生きる
4
異世界に転生するなら能力は
歌
(
か
)
力重視でお願いします
6
ツイッターでdisってばかりのあの人がとても優しい歌を詠んでた
7
前職の元同期からの挨拶状 課名が消えて昇進を知る
8
賭け事もサボりも浮気も何もかも物価のせいで許すと思うな
4
独り身で寂しくないのと訊かれてもこの静寂を手放せなくて
8
鹿児島へ旅行しに来る友のためガイドブックを3冊買って
6
黒髪と剥がれたネイルを証拠としきみのくびれに溺れ堕ちゆく
2
「これよりも小さかったら貼りにくそう」小切手ってのはそういうのじゃない
2
アルバムに挟まれていた押し花の記憶を吸ってあなたを綴じた
6
曇天の予報を裂いて光降る取引先へ向かう車内に
2
「明日から早起きするぞ」「明日から早起きするぞ」春眠のせい
5
白き肌を情熱的に刺激的に愛してほしい麻婆豆腐
3
独身者代表だった先輩の結婚式で歌うサヨナラ
7
日常という戦場を生きるため我が信念よ火の槍となれ
4
季節では下っ端なのか夏冬に忖度するよな春の短さ
7
生き急ぐ街に染められたくなくて信号待ちを僕は選んだ
20
君に抱く説明できない感情はおそらく未知の素粒子のせい
5
失敗をいっぱい詰めた一杯で開けっぱなしの夜に乾杯
5
目覚ましを止めた左脳が起きようとしても右脳が二度寝を選ぶ
5
仕事するために生きてるわけじゃない生き抜くために仕事してんだ
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「ラーメンが僕を求めているんです」深夜一時の口癖が行く
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