Utakata
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リンコ
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背伸びして両手ふるわせナンジャモンジャが言う
明日
(
あす
)
から散り始めます
3
屋根たたく雨の音が好きなんだ 私はここで守られている
7
コンビニで「いつもの」探して手をとめて春めく今宵は香るエールで
5
歩道橋をのぼると横は鉄橋で春色電車が空駆けてきた
5
東風
(
こちかぜ
)
が春の匂いを運べどもキミの煙草が上塗りしゆく
5
窓開けて今日という朝取り込んで私の
身体
(
からだ
)
を期待で満たす
6
「ふわっ」とは「きちんと」よりも大事らしい卵料理も女っぷりも
7
春の風 釣り竿しならせ遠くから
祭囃子
(
まつりばやし
)
の音を運ぶ
2
吊り革がみんな並んで揺れていて 春の気配にはしゃいでをり
6
木肌見て葉と花芽吹く時期を知り初めてその木の名前を知らる
3
軽やかに走るキミとすれ違い一秒遅れでムスクの香り
6
やわらかなオレンジ色の夕焼けは
懐
(
ふところ
)
あけて待つキミのよう
5
突然に窓叩く雨夕暮れの小辺路ゆく君濡れてはないか
2
風呂上がり夕陽惜しんで肩並べ海岸歩く家族の気配
2
どこへ行く?どこへでも行く明日には 今日は最後の正しい私
8
雨の日の信号待ちで現れたフロントガラスに雨粒の星
5
線路脇
欅
(
けやき
)
が茂るベンチまで急いで行くよ立ち漕ぎもして
2
一滴の雨粒にさえ傘ひらく 空の悲しみ受け止めきれない
7
にぎやかな校門前を通り過ぐ 吾去りし日は誰も
彼
(
か
)
も来る日
5
ちらちらと湯気に舞い散る粉雪があなたの肩に溶けては又降る
3
鍵盤に置いた右手と左手が錆びた音出す師を想いつつ
3
帰る家 それは桜を植えた家でもなくて あなたが待つ場所
2
顔を上げ天を仰いで目を閉じて 果てなき空の
懐
(
ふところ
)
触る
5
嘘をつくキミの言葉に気づけども 騙されて聞く私も嘘つき
6
寝る前に自分のつま先じっと見て 今日も明日も見えないでいる
4
「線路沿い白い木蓮」それだけで キミには分かる待ち合わせ場所
6
離れてるあなたと私が住む街は 世界地図なら重なった点
11
この駅で 何度キミと話し込み帰りの電車を見送っただろう
3
切なさで行き場のない手はスカートのヒダの合間のシェルター探す
2
私が言う あなたが硬く頷けば淋しき独り言にならまし
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