リンコ
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投稿数
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背伸びして両手ふるわせナンジャモンジャが言う 明日あすから散り始めます
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屋根たたく雨の音が好きなんだ 私はここで守られている
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コンビニで「いつもの」探して手をとめて春めく今宵は香るエールで
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歩道橋をのぼると横は鉄橋で春色電車が空駆けてきた
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東風こちかぜが春の匂いを運べどもキミの煙草が上塗りしゆく
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窓開けて今日という朝取り込んで私の身体からだを期待で満たす
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「ふわっ」とは「きちんと」よりも大事らしい卵料理も女っぷりも
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春の風 釣り竿しならせ遠くから 祭囃子まつりばやしの音を運ぶ
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吊り革がみんな並んで揺れていて 春の気配にはしゃいでをり
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木肌見て葉と花芽吹く時期を知り初めてその木の名前を知らる
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軽やかに走るキミとすれ違い一秒遅れでムスクの香り
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やわらかなオレンジ色の夕焼けはふところあけて待つキミのよう
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突然に窓叩く雨夕暮れの小辺路ゆく君濡れてはないか
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風呂上がり夕陽惜しんで肩並べ海岸歩く家族の気配
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どこへ行く?どこへでも行く明日には 今日は最後の正しい私
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雨の日の信号待ちで現れたフロントガラスに雨粒の星
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線路脇 けやきが茂るベンチまで急いで行くよ立ち漕ぎもして
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一滴の雨粒にさえ傘ひらく 空の悲しみ受け止めきれない
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にぎやかな校門前を通り過ぐ 吾去りし日は誰もも来る日
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ちらちらと湯気に舞い散る粉雪があなたの肩に溶けては又降る
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鍵盤に置いた右手と左手が錆びた音出す師を想いつつ
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帰る家 それは桜を植えた家でもなくて あなたが待つ場所
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顔を上げ天を仰いで目を閉じて 果てなき空のふところ触る
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嘘をつくキミの言葉に気づけども 騙されて聞く私も嘘つき
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寝る前に自分のつま先じっと見て 今日も明日も見えないでいる
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「線路沿い白い木蓮」それだけで キミには分かる待ち合わせ場所
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離れてるあなたと私が住む街は 世界地図なら重なった点
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この駅で 何度キミと話し込み帰りの電車を見送っただろう
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切なさで行き場のない手はスカートのヒダの合間のシェルター探す
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私が言う あなたが硬く頷けば淋しき独り言にならまし
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